Logical Domains 1.2 管理ガイド

Logical Domains Manager および Solaris Security Toolkit ソフトウェアの手動インストール

Logical Domains Manager および Solaris Security Toolkit ソフトウェアを手動でインストールするには、次の手順を実行します。

ProcedureLogical Domains Manager (LDoms) 1.2 ソフトウェアを手動でインストールする

始める前に

Sun のソフトウェアダウンロードサイトから、Logical Domains Manager 1.2 ソフトウェアの SUNWldm パッケージをダウンロードします。具体的な手順については、「ソフトウェアをダウンロードする」 を参照してください。

  1. pkgadd(1M) コマンドを使用して、SUNWldm.v パッケージをインストールします。-G オプションを使用して大域ゾーンのみにパッケージをインストールするよう指定し、-d オプションを使用して SUNWldm.v パッケージを含むディレクトリのパスを指定します。


    # pkgadd -Gd . SUNWldm.v
    
  2. 対話型プロンプトのすべての質問に対して、y (はい) と答えます。

  3. pkginfo(1) コマンドを使用して、Logical Domains Manager 1.2 ソフトウェア用の SUNWldm パッケージがインストールされていることを確認します。

    バージョン (REV) 情報の例を次に示します。


    # pkginfo -l SUNWldm | grep VERSION
    VERSION=1.2,REV=2007.08.23.10.20

Procedure(省略可能) Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアを手動でインストールする

システムをセキュリティー保護するには、SUNWjass パッケージをダウンロードしてインストールします。必須パッチ (122608-03 および 125672-01) は、SUNWjass パッケージに含まれています。ソフトウェアのダウンロードに関する詳細は、「ソフトウェアをダウンロードする」 を参照してください。

Logical Domains Manager ソフトウェアを使用する場合のセキュリティーに関する考慮事項の詳細は、このドキュメントの 第 2 章セキュリティー を参照してください。さらに詳細を確認するには、次の URL で Solaris Security Toolkit 4.2 のドキュメントを参照できます。

http://docs.sun.com

  1. pkgadd(1M) コマンドを使用して、SUNWjass パッケージをインストールします。


    # pkgadd -d . SUNWjass
    
  2. pkginfo(1) コマンドを使用して、Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの SUNWjass パッケージがインストールされていることを確認します。


    # pkginfo -l SUNWjass | grep VERSION
    VERSION: 4.2.0
    

Procedure(省略可能) 制御ドメインを手動で強化する

Solaris Security Toolkit 4.2 パッケージがすでにインストールされている場合にかぎり、この手順を実行してください。


注 –

Solaris Security Toolkit を使用して制御ドメインを強化すると、多くのシステムサービスが無効になり、ネットワークアクセスに一定の制限が生じます。詳細は、「関連マニュアル」 を参照して、Solaris Security Toolkit 4.2 のドキュメントで確認してください。


  1. ldm_control-secure.driver を使用して強化します。


    # /opt/SUNWjass/bin/jass-execute -d ldm_control-secure.driver
    

    システムを強化するために、ほかのドライバを使用できます。また、ドライバをカスタマイズして、使用している環境のセキュリティーを調整することもできます。ドライバとそのカスタマイズ方法の詳細は、『Solaris Security Toolkit 4.2 Reference Manual』 を参照してください。

  2. 対話型プロンプトのすべての質問に対して、y (はい) と答えます。

  3. 強化を有効にするため、サーバーを停止してから再起動します。


    # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6
    

Procedure強化の妥当性検査を行う

  1. Logical Domains 強化ドライバ (ldom_control-secure.driver) によって、強化が適切に適用されたかどうかを確認します。

    別のドライバについて確認する場合は、次のコマンド例のドライバ名を置き換えてください。


    # /opt/SUNWjass/bin/jass-execute -a ldom_control-secure.driver
    

Procedure強化を取り消す

  1. Solaris Security Toolkit によって適用された構成の変更を取り消します。


    # /opt/SUNWjass/bin/jass-execute -u
    

    Solaris Security Toolkit によって、どの強化の実行を取り消すかが尋ねられます。

  2. 取り消す強化の実行を選択します。

  3. 構成の強化の取り消しが行われるように、システムを再起動します。


    # /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6
    

    注 –

    JumpStart のインストール中に実行された強化を取り消すには、次の SMF コマンドを実行して Logical Domains Manager デーモン (ldmd) および仮想ネットワーク端末サーバーデーモン (vntsd) を再起動する必要があります。



    # svcadm enable svc:/ldoms/ldmd:default