Logical Domains 1.2 管理ガイド

ユーザーへの役割の割り当て

この手順を使用する利点は、特定の役割が割り当てられたユーザーだけがその役割になることができることです。役割にパスワードが設定されている場合は、その役割になるときにパスワードが必要になります。これにより、2 層のセキュリティーが実現します。ユーザーに役割が割り当てられていない場合、ユーザーがその正しいパスワードを知っていたとしても、su role-name コマンドを実行してその役割になることはできません。

Procedure役割を作成し、ユーザーにその役割を割り当てる

  1. 役割を作成します。


    # roleadd -A solaris.ldoms.read ldm_read
    
  2. 役割にパスワードを割り当てます。


    # passwd ldm_read
    
  3. ユーザー (たとえば user_1) に役割を割り当てます。


    # useradd -R ldm_read user_1
    
  4. ユーザー (user_1) にパスワードを割り当てます。


    # passwd user_1
    
  5. ldm_read アカウントになるために、user_1 アカウントに対するアクセス権のみを割り当てます。


    # su user_1
    
  6. プロンプトが表示されたら、ユーザーのパスワードを入力します。

  7. ユーザー ID を確認して、ldm_read 役割にアクセスします。


    $ id
    uid=nn(user_1) gid=nn(<group name>)
    $ roles
    ldm_read
  8. 読み取り承認を持つ ldm サブコマンドに対して、ユーザーにアクセス権を提供します。


    # su ldm_read
    
  9. プロンプトが表示されたら、ユーザーのパスワードを入力します。

  10. id コマンドを入力してユーザーを表示します。


    $ id
    uid=nn(ldm_read) gid=nn(<group name>)