あとで使用できるように、次のデフォルトの仮想サービスを最初に作成する必要があります。
vdiskserver - 仮想ディスクサーバー
vswitch - 仮想スイッチサービス
vconscon - 仮想コンソール端末集配信装置サービス
論理ドメインに仮想ディスクをインポートできるように、仮想ディスクサーバー (vds) を作成します。
たとえば、次のコマンドを使用して、仮想ディスクサーバー (primary-vds0) を制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vds primary-vds0 primary |
仮想ネットワーク端末サーバーデーモン (vntsd) が使用する仮想コンソール端末集配信装置 (vcc) サービスを、すべての論理ドメインコンソールの端末集配信装置として作成します。
たとえば、次のコマンドを使用して、ポートの範囲が 5000 ~ 5100 の仮想コンソール端末集配信装置サービス (primary-vcc0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vcc port-range=5000-5100 primary-vcc0 primary |
論理ドメインの仮想ネットワーク (vnet) デバイス間でネットワークを有効にするには、仮想スイッチサービス (vsw) を作成します。
各論理ドメインが仮想スイッチを使用して外部と通信する必要がある場合は、GLDv3 準拠のネットワークアダプタを仮想スイッチに割り当てます。
たとえば、次のコマンドを使用して、ネットワークアダプタドライバ e1000g0 の仮想スイッチサービス (primary-vsw0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=e1000g0 primary-vsw0 primary |
このコマンドによって、仮想スイッチに MAC アドレスが自動的に割り当てられます。ldm add-vsw コマンドに、オプションとして独自の MAC アドレスを指定できます。ただし、この場合、指定した MAC アドレスが既存の MAC アドレスと競合していないことの確認は、ユーザーが責任を持って行います。
追加された仮想スイッチが、基本となる物理アダプタに代わり主ネットワークインタフェースとなる場合は、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーによってドメインに同じ IP アドレスが割り当てられるように、仮想スイッチに物理アダプタの MAC アドレスを割り当てる必要があります。「制御ドメインまたはサービスドメインとその他のドメイン間のネットワークの有効化」 を参照してください。
primary# ldm add-vsw mac-addr=2:04:4f:fb:9f:0d net-dev=e1000g0 primary-vsw0 primary |
list-services サブコマンドを使用して、サービスが作成されたことを確認します。
次のように出力されるはずです。
primary# ldm list-services primary VDS NAME VOLUME OPTIONS DEVICE primary-vds0 VCC NAME PORT-RANGE primary-vcc0 5000-5100 VSW NAME MAC NET-DEV DEVICE MODE primary-vsw0 02:04:4f:fb:9f:0d e1000g0 switch@0 prog,promisc |