Logical Domains 1.2 管理ガイド

移行処理の概要

ソースマシン上の Logical Domains Manager はドメインの移行要求を受け入れ、ターゲットマシン上で動作している Logical Domains Manager とのセキュリティー保護されたネットワーク接続を確立します。この接続が確立されると、移行が行われます。移行自体は、複数のフェーズに分解できます。

フェーズ 1: ターゲットホストで動作している Logical Domains Manager との接続後、ソースマシンおよびソースドメインに関する情報がターゲットホストに転送されます。この情報を使用して、移行が可能かどうかを判断する一連のチェックが実行されます。チェックは、ソースドメインの状態によって異なります。たとえば、ソースドメインがアクティブになっている場合と、ドメインがバインドされているかアクティブでない場合では、実行される一連のチェックが異なります。

フェーズ 2: フェーズ 1 のすべてのチェックに合格すると、ソースマシンおよびターゲットマシンで移行の準備が行われます。ソースドメインがアクティブな場合は、この準備に CPU の数を 1 つに縮小する処理と、ドメインの一時停止が含まれます。ターゲットマシンでは、ソースドメインを受け入れるためにドメインが作成されます。

フェーズ 3: アクティブなドメインの場合、次のこのフェーズでは、ドメインのすべての実行時の状態情報がターゲットに転送されます。この情報は、ハイパーバイザから取得されます。ターゲットで、状態情報がハイパーバイザにインストールされます。

フェーズ 4: ハンドオフが行われます。すべての状態情報が転送されたあと、ソースがアクティブな場合はターゲットドメインが実行を再開するときにハンドオフが行われ、ソースドメインが削除されます。この時点で、ターゲットドメインは唯一の動作中のドメインになります。