Logical Domains 1.2 管理ガイド

システムファームウェアのアップグレード

Procedureシステムファームウェアをアップグレードする

使用しているプラットフォームのシステムファームウェアは、SunSolve サイトから入手できます。

サポートされるサーバーで必要なシステムファームウェアについては、『Logical Domains 1.2 リリースノート』「システムファームウェアの必須パッチ」 を参照してください。

この手順では、サービスプロセッサで flashupdate コマンドを使用してシステムファームウェアをアップグレードする方法について説明します。

サポートされるサーバーのシステムファームウェアのインストールおよび更新については、そのサーバーの管理マニュアルまたはプロダクトノートを参照してください。

  1. サービスプロセッサに接続されたシリアルまたはネットワークのいずれかの管理ポートを使用して、ホストサーバーを停止して電源を切ります。


    # shutdown -i5 -g0 -y
    
  2. 使用しているサーバーに応じて、flashupdate コマンドを使用してシステムファームウェアをアップグレードします。

    ファームウェアをアップグレードする方法の詳細は、プラットフォームのマニュアルを参照してください。

    次に、flashupdate コマンドのサンプルを示します。


    sc> flashupdate -s IP-address -f path/Sun_System_Firmware-
    x_x_x_build_nn-server-name.bin
    username: your-userid
    password: your-password
    

    各表記の意味は次のとおりです。

    • IP-address は、使用している FTP サーバーの IP アドレスです。

    • path は、システムファームウェアイメージを入手できる SunSolvesm 内の場所または独自のディレクトリです。

    • x_x_x は、システムファームウェアのバージョン番号です。

    • nn は、このリリースに適用されるビルド番号です。

    • server-name は、使用しているサーバーの名前です。たとえば、Sun FireTM T2000 サーバーの server-name は、Sun_Fire_T2000 です。

  3. サービスプロセッサをリセットします。


    sc> resetsc -y
    
  4. ホストサーバーの電源を入れて起動します。


    sc> poweron -c
    ok boot disk
    

ProcedureFTP サーバーを使用せずに、システムファームウェアをアップグレードする

サービスプロセッサにファームウェアをアップロードするためのローカル FTP サーバーにアクセスできない場合は、sysfwdownload ユーティリティーを使用できます。このユーティリティーは、システムファームウェアアップグレードパッケージとともに SunSolve サイトで提供されています。

http://sunsolve.sun.com

  1. Solaris OS 内で次のコマンドを実行します。


    # cd firmware_location
    # sysfwdownload system_firmware_file
    
  2. Solaris OS インスタンスを停止します。


    # shutdown -i5 -g0 -y
    
  3. システムの電源を切り、ファームウェアを更新します。


    sc> poweroff -fy
    sc> flashupdate -s 127.0.0.1
    
  4. サービスプロセッサをリセットしてシステムの電源を入れます。


    sc> resetsc -y
    sc> poweron