Logical Domains 1.2 管理ガイド

CPU Power Management ソフトウェアの使用

CPU Power Management (PM) ソフトウェアを使用するには、まず ILOM 3.0 ファームウェアで電源管理ポリシーを設定する必要があります。この節では、LDoms ソフトウェアで Power Management を使用できるようにするために必要な情報の概要を示します。詳細は、『Sun Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 CLI 手順ガイド』の「消費電力の監視」を参照してください。

電源ポリシーは、任意の時点でのシステムの電力使用量を管理する設定です。Logical Domains Manager (version 1.2) では、ベースとなるプラットフォームに Power Management 機能が実装されていることを前提として、2 つの電源ポリシーがサポートされます。

ILOM 3.0 ファームウェアの CLI を使用して電源ポリシーを設定する手順については、『Sun Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0 CLI 手順ガイド』の「消費電力の監視」を参照してください。


注 –

電力を最大限節約するには、ldm bind-domain コマンドを実行してドメインを長時間バインドされたままの状態にしないでください。ドメインがバインドされた状態になっていると、ドメインのすべての CPU の電源がオンになります。


CPU で電源管理されているストランドの表示

この節では、電源管理されているストランドおよび仮想 CPU を一覧表示する方法について説明します。

ProcedureCPU で電源管理されているストランドを一覧表示する

  1. 電源管理されているストランドを一覧表示するには、次のいずれかの手順を実行します。

    1. list -l サブコマンドを使用します。

      CPU の UTIL 列にダッシュ (---) が表示されている場合、ストランドが電源管理されていることを意味します。


      # ldm list -l primary
      NAME         STATE   FLAGS  CONS  VCPU MEMORY  UTIL  UPTIME
      primary      active  -n-cv  SP    8    4G      4.3%  7d 19h 43m
       
      SOFTSTATE
      Solaris running
       
      MAC
          00:14:4f:fa:ed:88
       
      HOSTID
          0x84faed88
       
      CONTROL
          failure-policy=ignore
       
      DEPENDENCY
          master=
       
      VCPU
          VID    PID    UTIL STRAND
          0      0      0.0%   100%
          1      1      ---    100%
          2      2      ---    100%
          3      3      ---    100%
          4      4      ---    100%
          5      5      ---    100%
          6      6      ---    100%
          7      7      ---    100%
      ....
    2. list -l サブコマンドに解析可能なオプション (-p) を使用します。

      util= のあとが空白になっている場合、ストランドが電源管理されていることを意味します。


      # ldm list -l -p
       
      VCPU
      |vid=0|pid=0|util=0.7%|strand=100
      |vid=1|pid=1|util=|strand=100
      |vid=2|pid=2|util=|strand=100
      |vid=3|pid=3|util=|strand=100
      |vid=4|pid=4|util=0.7%|strand=100
      |vid=5|pid=5|util=|strand=100
      |vid=6|pid=6|util=|strand=100
      |vid=7|pid=7|util=|strand=100

Procedure電源管理されている CPU を一覧表示する

  1. 電源管理されている CPU を一覧表示するには、次のいずれかの手順を実行します。

    1. list-devices -a cpu サブコマンドを使用します。

      Power Management (PM) 列に yes が表示されている場合は CPU が電源管理されていることを意味し、no が表示されている場合は CPU の電源が投入されていることを意味します。100 パーセント未使用の CPU はデフォルトで電源管理されることが前提となっているので、PM の下にダッシュ (---) が表示されます。


      # ldm list-devices -a cpu
      VCPU
         PID     %FREE      PM
         0       0          no
         1       0          yes
         2       0          yes
         3       0          yes
         4       100        ---
         5       100        ---
         6       100        ---
         7       100        ---
    2. list-devices -a cpu サブコマンドに解析可能なオプション (-p) を使用します。

      Power Management (pm=) フィールドに yes が表示されている場合は CPU が電源管理されていることを意味し、no が表示されている場合は CPU の電源が投入されていることを意味します。100 パーセント未使用の CPU はデフォルトで電源管理されることが前提となっているので、このフィールドは空白になります。


      # ldm list-devices -a -p cpu
      VERSION 1.4
      VCPU
      |pid=0|free=0|pm=no
      |pid=1|free=0|pm=yes
      |pid=2|free=0|pm=yes
      |pid=3|free=0|pm=yes
      |pid=4|free=0|pm=no
      |pid=5|free=0|pm=yes
      |pid=6|free=0|pm=yes
      |pid=7|free=0|pm=yes
      |pid=8|free=100|pm=
      |pid=9|free=100|pm=
      |pid=10|free=100|pm=