デフォルトでは、仮想ディスクバックエンドへのアクセスを提供するサービスドメインが停止すると、ゲストドメインから対応する仮想ディスクへのすべての入出力がブロックされます。サービスドメインが動作していて、仮想ディスクバックエンドへの入出力要求が処理されている場合、入出力は自動的に再開されます。
ただし、サービスドメインの停止状態が長すぎる場合には、ファイルシステムまたはアプリケーションにとって、入出力処理がブロックされるよりも、入出力処理が失敗してエラーが報告される方が望ましい場合があります。現在は、仮想ディスクごとに接続タイムアウト時間を設定することが可能になり、ゲストドメインの仮想ディスククライアントとサービスドメインの仮想ディスクサーバー間の接続確立に使用できます。タイムアウト時間に達した場合、サービスドメインが停止し、仮想ディスククライアントと仮想ディスクサーバー間の接続が再確立されていない間中、保留中の入出力および新規の入出力は失敗します。
このタイムアウトは、次のいずれかを実行すると設定できます。
ldm add-vdisk コマンドを使用します。
ldm add-vdisk timeout=seconds disk-name volume-name@service-name ldom |
ldm set-vdisk コマンドを使用します。
ldm set-vdisk timeout=seconds disk-name ldom |
タイムアウトは秒単位で指定します。タイムアウトを 0 に設定すると、タイムアウトは無効になり、サービスドメインの停止中は入出力がブロックされます (デフォルトの設定および動作)。
また、ゲストドメインの /etc/system ファイルに次の行を追加すると、タイムアウトを設定できます。
set vdc:vdc_timeout=seconds |
この調整可能なオプションを設定すると、ldm CLI を使用して設定されたタイムアウトが上書きされます。また、この調整可能なオプションはゲストドメインのすべての仮想ディスクのタイムアウトを設定します。