Solaris ユーザーズガイド (上級編)

印刷要求の取り消し

印刷要求が待ち行列内にあるときや印刷実行中に要求を取り消すには、cancel コマンドを使います。要求を取り消す場合は、印刷の要求 ID が必要になります。要求 ID は、必ずプリンタ名、ハイフン、印刷要求番号から構成されています。印刷要求を実行すると、その要求 ID が表示されます。この要求 ID を忘れた場合は、lpstat -o コマンドを入力して Return キーを押すと確認できます。印刷要求を取り消せるのは、その要求を実行したユーザ、あるいは root または lp としてログインしたユーザだけです。

ID 番号による印刷要求の取り消し

指定の ID 番号を使って印刷要求を取り消すには、次のコマンドを入力します。


$ cancel request_id

request_id 指定する印刷要求のID 番号(printername-number から成る)です。

要求が取り消されることを知らせるメッセージが表示され、待ち行列内の次のジョブの印刷が開始されます。

次の例では、2 つの印刷要求が取り消されています。


$ cancel jetprint-6 fastprint-5

jetprint-6: cancelled

fastprint-5: cancelled

$

プリンタ名による印刷要求の取り消し

リクエスト ID の代わりにプリンタ名を入力しても、現在印刷中のジョブ (自分で実行依頼したものに限る) を取り消すことができます。


$ cancel printername

printername は、要求の送信先となったプリンタの名前です。

要求が取り消されることを知らせるメッセージが表示され、待ち行列内の次のジョブの印刷が開始されます。

次の例では、現在の印刷要求が取り消されています。


$ cancel jetprint

jetprint7: cancelled

$

システム管理者は root または lp としてログインし、プリンタ名を cancel コマンドの引数に指定することによって、現在印刷中の任意の要求を取り消すことができます。