Solaris ユーザーズガイド (上級編)

初期化ファイルの変更

システムの構成に使われる初期設定ファイルは、システムのインストール時にシステム管理者がデフォルトシェルとして指定したシェルの種類によって異なります。Solaris オペレーティング環境のデフォルトシェルは Bourne シェルですが、C シェルや Korn シェルも利用できます。これらのシェルには、独自の初期設定ファイル (複数の場合もある) があります。

デフォルトシェル (ログインシェル) を確認するには、次のように行います。

  1. echo $SHELL と入力します。


    $ echo $SHELL
    
    /bin/sh
  2. このコマンドの結果から、次のようにデフォルトシェルを判断します。

    • /bin/sh – Bourne シェル

    • /bin/bash – Bourne Again シェル

    • /bin/csh – C シェル

    • /bin/ksh – Korn シェル

    • /bin/tcsh – TC シェル

    • /bin/zsh – Z シェル

最初にシステムにログインすると、使っているシェルの種類にかかわらず、通常はシステムプロファイルの /etc/profile ファイルが実行されます。このファイルの所有者は通常はシステム管理者であり、その他のユーザは読み取りだけ許可されています (書き込みはできません)。

システムプロファイルの実行が完了すると、次にユーザプロファイルが実行されます。ユーザプロファイルは、各ユーザ独自の動作環境を定義する 1 つ以上の初期設定ファイルです。たとえば、CDE 環境では、新しい端末またはウィンドウを開始するたびに、これらのファイルのチェックまたは設定が行われます。

デフォルトシェルとして設定されているシェルの種類によって、ユーザプロファイルは次のどれかになります。

ユーザプロファイルは各ユーザのホームディレクトリ内にあり、独自の動作環境を構成するために使います。