Solaris ユーザーズガイド (上級編)

クライアント認証ファイル

クライアント用の許可ファイル .Xauthority には、次の形式のエントリがあります。


connection-protocol          auth-protocol          auth-data

デフォルト設定では、.Xauthority ファイルに auth-protocol として MIT-MAGIC-COOKIE-1 が格納され、ローカル表示に関するエントリが connection-protocol および auth-data としてのみ格納されます。たとえば、ホスト anyhost 上の .Xauthority ファイルに次のエントリが格納されている場合が考えられます。


anyhost:0      MIT-MAGIC-COOKIE-1  82744f2c4850b03fce7ae47176e75

localhost:0    MIT-MAGIC-COOKIE-1  82744f2c4850b03fce7ae47176e75

anyhost/unix:0 MIT-MAGIC-COOKIE-1   82744f2c4850b03fce7ae47176e75  

クライアントの起動時に、connection-protocol に対応するエントリが .Xauthority から読み取られ、auth-protocol および auth-data が接続パケットの一部としてサーバに送られます。デフォルトの構成では、xhost によって、空のホストベースのアクセスリストが戻され、認証が実行可能な状態であることを示します。

認証プロトコルをデフォルトの MIT-MAGIC-COOKIE-1 から SUN-DES-1 に変更した場合、.Xauthority ファイルのエントリには、auth-protocol として SUN-DES-1 が格納され、auth-data としてユーザのネットワーク名 (netname) が格納されます。netname の形式は次のとおりです。


unix.userid@NISdomainname

たとえば、ホスト anyhost 上で .Xauthority ファイルに次のエントリが格納されている場合が考えられます。この unix.15339@EBB.Eng.Sun.COM は、マシンに依存しないユーザの netname です。


anyhost:0        SUN-DES-1            ”unix.15339@EBB.Sun.COM”

localhost:0      SUN-DES-1            ”unix.15339@EBB.Sun.COM”

anyhost/unix:0   SUN-DES-1            ”unix.15339@EBB.Sun.COM”

注 –

自分のネットワーク名、またはマシンに依存しないネットワーク名が不明な場合は、システム管理者に問い合わせてください。