Solaris ユーザーズガイド (上級編)

ファイルのリモートコピー (rcp)

rcp コマンドを使って、異なるマシン間でファイルをコピーできます。rcp は、リモートマシン上の /etc/hosts.equiv ファイルと /etc/passwd ファイルを参照して、ユーザがアクセス権を持っているかどうか確認します。rcp の構文は、cp のコマンド構文に似ています。


注 –

異なるマシン間でサブディレクトリとその内容をコピーするには、 rcp -r を使います。


リモートマシンからのファイルのコピー

リモートマシンから自分のマシンにファイルをコピーするには、次の構文で rcp コマンドを実行します。


$ rcp machinename:source destination

machinename はリモートマシン名、source はコピーするファイル名、destination はコピーしたファイルが格納されるローカルマシン上のパス名です。

次の例は、リモートマシン starbug のファイル /etc/hosts を、ローカルマシン venus/tmp ディレクトリにコピーする方法を示しています。


venus$ rcp starbug:/etc/hosts /tmp

rcp では、さまざまな省略名と構文を組み合わせて使うことができます。たとえば、リモートマシン fretful 上のユーザ hank のホームディレクトリにある .doc で終わる全ファイルを、ローカルマシン venus の現在のディレクトリにコピーするには、次のコマンドを入力します。


venus$ rcp fretful:~hank/*.doc .

venus$

ローカルマシンからリモートマシンへのファイルコピー

ローカルマシンからリモートマシンにファイルをコピーするには、次のコマンド構文を使用します。


$ rcp source machinename:destination

source はコピーするファイル名、machinename はリモートマシン名、destination はコピーしたファイルが格納されるリモートマシン上のパス名です。

次の例は、/tmp ディレクトリのファイル newhosts をリモートマシン starbug/tmp ディレクトリにコピーする方法を示しています。


venus$ cd /tmp

venus$ rcp newhosts starbug:/tmp

venus$

rcp(1) コマンドとそのオプションについての詳細は、 『man pages section 1: User Commands』を参照してください。