各コマンドを解釈したあと、システムは一意のプロセス識別番号 (PID) を持つ独立したプロセスを生成してコマンドを実行します。システムは PID を使って各プロセスの現在の状態を追跡します。
現在実行されているプロセスを調べるには、ps コマンドを使います。ps コマンドでは、コマンドの入力後生成される、ユーザが所有する各プロセスのプロセス識別番号 (PID の下に表示される) が表示されます。また、プロセスが起動された 端末 (TTY)、現在までにプロセスが使った CPU 時間 (TIME)、プロセスが実行しているコマンド (COMMAND) などが表示されます。
ps コマンドに -l オプションを指定すると、実行中の各プロセスの情報 (S の下に示される各プロセスの状態など) が表示されます。プロセスの状態を示すコードは次のとおりです。
O – プロセッサ上で実行中
ps の実行中でも、個々のプロセスの状態は変化します。ps コマンドで取得できる情報はこのコマンドの実行時におけるスナップショットのため、その出力結果は、ps を入力した直後のほんのわずかの時間にしか適用できません。
ps(1) コマンドにはこの節で説明している以外に多数のオプションがあります。詳細については、『man pages section 1: User Commands』を参照してください。
ほとんどのウィンドウ環境には、プロセスを管理するツールが付属しています。ツールの使用方法については、それらのオンラインツールを参照してください。
不要になったコマンドプロセスの特定と終了には、pgrep コマンドと pkill コマンドを使用できます。これらのコマンドは、実行に時間のかかるプロセスを誤って開始した場合に便利です。
プロセスを終了するには、次の手順を実行します。
次に、特定の名前 (xterm) のプロセスをすべて見つけ、最後に開始された xterm プロセスを停止する方法を示します。
$ pgrep xterm 17818 17828 17758 18210 $ pkill -n 18210 $ |
あるプロセスを強制的に終了する必要がある場合は、pkill コマンドに -9 オプションを指定してください。
$ pkill -9 -n xterm |