Solaris X Window System 開発ガイド

VGA

VGA はカラーのダムフレームバッファです。サーバーは、すべてのビジュアル型とデフォルトの PseudoColor (vga8) を備えた 8 ビットのインデックスカラー、または 4 ビットの StaticColor (vga4) として VGA をサポートします。8 ビットモードを使用する場合、通常の解像度は 1024 x 768 になります。4 ビットモードはすべての VGA デバイス上で利用できる基本的な VGA グラフィックスモードなので、通常の解像度は 640 x 480 に制限されます。大部分の VGA の bitsPerRGB は 6 です。vga8 サーバーにも、XGA をダムフレームバッファとしてサポートする機能があります。

4 ビットの VGA モードでは、VGA パンニングがサポートされます。パンニングモードでは、より大きい仮想ディスプレイに物理ウィンドウをマップできます。仮想ディスプレイ内で移動する場合は、画面の縁の外側にマウスを「押し出して」ください。物理ウィンドウが仮想ディスプレイの境界に当たるまで、仮想ディスプレイ内の物理ウィンドウがマウスの押された方向に自動的に移動します。

OpenWindows を十分に使い慣れたユーザー以外は、パンニングを使用しないでください。メッセージによる通知なしで、アイコンやポップアップボックス (メニュー / ダイアログボックスなど) が画面の外側に表示される場合があります。このような状況を把握し、隠れたウィンドウオブジェクトを探して通常の状態に回復できる程度の使用経験が必要です。パンニングを使用するときは、できるだけポップアップポインタをジャンプさせるようにしてください。olvwmtvwm などの仮想ウィンドウマネージャを使用すると混乱する危険性が大きいため、これらは使用しないでください。