Solaris X Window System 開発ガイド

ビジュアル選択の代替方法

ビジュアルを選択する方法としては、各種のビジュアル構成を処理できるようなアプリケーションを作成することをお勧めします。GX のような一部のデバイスでは、線形ビジュアルがサポートされません。また、単一の線形 24 ビット TrueColor ビジュアルだけをサポートするデバイスがあります。さらに、線形ビジュアルと非線形ビジュアルが同時にサポートされるデバイスもあります。一般に、移植性のあるアプリケーションを作成する最も賢明な方法は、これらすべての構成を細かく操作することです。希望の線形性を持つビジュアルが見つからない場合は、警告メッセージを出力するようにします。あるいは、線形アプリケーションで線形ビジュアルが見つからない場合は、便利なトリックとして、X11 に与えられたカラーをアプリケーション内で手作業で暗くする方法もあります。これは独自のガンマ補正を実行するのと同じことです。カラーをどの程度暗くするかは、XSolarisGetVisualGamma で戻されるガンマ値から判断できます。


注 –

XSolarisGetVisualGamma は、Solaris の「公開」インタフェースで、全面的にサポートされます。将来は、カラー管理システムでもこの機能が提供される可能性があります。そうすれば、この情報を取得する上で望ましい方法となります。しかし、それまでは XSolarisGetVisualGamma を使用してガンマ値を調べてください。このカラー管理システムが導入されると、XSolarisGetVisualGamma を使用するアプリケーションは修正しなくても引き続き動作し、実際にはカラー管理システムによって精度が高くなるという利点が得られます。