ToolTalk ユーザーズガイド

役割ごとにプロセス型を 1 つ宣言する

ToolTalk プロトコルは、各ツールが果たす「役割」(つまり、各ツールが実行するタスクの種類) で表現されます。ToolTalk の ptype は、ツールが動作していないときに処理対象のメッセージを受け取ったらどう処理するかを ToolTalk サービスに指示します。プロトコルを開放的にするには、プロトコルの中の役割ごとに ptype を 1 つ宣言してください。こうすると、ユーザーはそのニーズに応じて、ツールを自由に交換できます。たとえば、録音用には洗練されたサウンドオーサリングツールを使用したいが、再生用には簡単なオーディオツールでかまわないというユーザーもいます。

ptype ごとにメッセージシグニチャを 1 つだけ指定する必要もあります。同一の ptype にメッセージシグニチャを 2 つ以上指定すると、片方のメッセージを処理できるプログラムならすべて、もう一方のメッセージも処理できなければならないと要求することになります。たとえば、「UWriteIt」という ptype には「Display」と「Edit」という 2 つのメッセージシグニチャを指定できます。これは UWriteIt のドキュメントフォーマットを理解するものであれば、どのようなツールでも両方の操作を実行できると思われるからです。