ToolTalk ユーザーズガイド

オブジェクトデータ

オブジェクトデータは、図 12–1 に示すように 2 つの部分に分けて格納されます。

図 12–1 ToolTalk オブジェクトデータ

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1 つの部分を「オブジェクト内容」と呼びます。オブジェクト内容は、そのオブジェクトを作成または管理するアプリケーションが管理する通常ファイルの一部または複数の部分です。たとえば、パラグラフ、ソースコード関数、スプレッドシートのセルの集まりなどです。

オブジェクトのもう 1 つの部分は、「オブジェクト仕様」(「スペック」) と呼びます。スペックには、オブジェクトの型、オブジェクト内容が入っているファイル名、オブジェクトの所有者などの標準プロパティが入っています。また、アプリケーションはそれ自体のプロパティ (たとえば、ファイル内のオブジェクト内容の場所) をスペックに追加することもできます。アプリケーションがスペックに追加情報を格納できるので、ファイルのフォーマットを変更せずに、既存のファイル内のデータをオブジェクトとして識別できます。また、読み取り専用ファイルの一部からオブジェクトを作成できます。アプリケーションはスペックを作成し、rpc.ttdbserverd が管理する ToolTalk データベースに書き込みます。


注 –

読み取り専用ファイルシステムに存在しているファイルの中には、オブジェクトを作成できません。ToolTalk サービスは、オブジェクトが入っているファイルシステム内にデータベースを作成できなければなりません。


「ToolTalk オブジェクト」は、ToolTalk スペックが作成されるアプリケーションデータの一部です。