JFP リファレンスマニュアル 1M : システム管理コマンド

jserver(1M)

名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | ファイル | 属性 | 関連項目

名前

jserver– かな漢字変換マルチクライアントサーバー

形式

/usr/lib/wnn/jserver

-f

file

-s

file

-h

file

-A

file

-N

no

-pno

portNo

-L

hostname

-S

loglevel

-v

-localhost

機能説明

jserver は、日本語入力における仮名漢字変換を、複数のユーザーに提供します。通常システム立ち上げ時に起動されます。jserver の起動には root 権限が必要になります。jserver は、起動時に /usr/lib/wnn/ja_JP/jserverrc に設定された辞書を読み込みます。jserver は、全ユーザーの頻度、登録可能辞書を一括して管理します。それらの管理のためのディレクトリは jserverrc 中の jserver_dir というエントリで指定されいます。通常、システム立ち上げ時に起動されますが、もし、マニュアルで立ち上げる必要のある場合は、以下のとおりです。

svcadm enable wnn8/server

オプション

以下のオプションによって、動作を指定します。

-f file: デフォルトの jserverrc の代わりに、file を初期化ファイルとして読み込みます。
-s file: jserver のログファイルを保存します。file に「-」を指定した時は、標準エラー出力に出力されます。
-h file: デフォルトの hinsi.data の代わりに、file を品詞データファイルとして読み込みます。
-A file: jserver のアクセス許可ファイルとして file を読み込みます。
-N no: デフォルトのポート番号 (22273) に no を加えた値を inet domain の socket で接続を行なう場合の tcp のポート番号として使用します。
-pno port_no: デフォルトのポート番号の代わりに、portNO を inet domain の socket で接続を行なう場合の tcp のポート番号として使用します。
-L hostname: ライセンスサーバー名を指定します。hostname には、ライセンスサーバーが起動しているホスト名が入ります。当オプション省略時には、「dpkeyservlist での指定」、「localhost」の順でライセンスサーバーを検索します。
-S loglevel: ログレベルを指定し、syslog ファイルにログを保存します。
-v: バージョン情報を表示します。
-localhost: localhost からの接続のみを受け付けます。

ファイル

/tmp/jd_sockV8: UNIX ドメインソケット

属性

次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。

属性タイプ	属性値
使用条件	`SUNWjwnsu`