この節では、次の項目を説明します。
アプリケーション登録の目的
アプリケーション登録によって提供されるアプリケーションの機能
既存アプリケーションの登録方法の詳細は、登録パッケージの作成例を参照してください。
アプリケーションを登録すると、次のような作業をグラフィカルに実行できます。
アプリケーションの配置
インストール時、アプリケーションはアプリケーション・マネージャに「登録」され、独自のアプリケーション・グループを持ちます。
アプリケーションの起動
アプリケーションのアプリケーション・グループには、ダブルクリックするとアプリケーションを起動できるアイコンがあります。
データ・ファイルの識別および処理
アプリケーションのデータ・ファイルにはファイル・マネージャで一意のアイコンがあります。
ユーザはデータ・ファイル・アイコンを次の作業に使用できます。
アプリケーションの起動 (開く)
データ・ファイルの印刷
(オーディオ) データのメール送信、圧縮、表示、再生など、他のオペレーションの実行
登録されたデスクトップ・アプリケーションには、デスクトップがアプリケーションのユーザ・インタフェースを提供するのに使用する次のような構成ファイルがあります。
アクションおよびデータ型定義ファイル
アイコン・イメージ (ピックスマップまたはビットマップ)・ファイル
アプリケーション・グループを作成するディレクトリおよびファイル
(省略可能) デスクトップ・ヘルプ・ファイルおよびフロントパネル定義ファイル
これらのファイルをデスクトップが認識および使用するには、デスクトップの検索パスで指定したディレクトリに入っていなければなりません。
アプリケーションの構成ファイルが無数のディレクトリに分散されている場合、アプリケーションを管理するのは難しくなります。したがってデスクトップは、アプリケーションが 1 つのディレクトリの下にすべてのデスクトップ構成ファイルを集められるようにします。このグループ化されたファイルを「登録パッケージ」と呼びます。
アプリケーションがデスクトップ化されている場合、登録パッケージはインストール・パッケージの一部として提供されます。自分で構成ファイルを作成するシステム管理者は、自分で登録パッケージを作成できます。
登録パッケージの構成ファイルは正しい検索パス・ディレクトリにないため、デスクトップで使用できません。これらのファイルを正しい場所に置くプロセスを、アプリケーションの「登録」または「統合」と呼びます。
デスクトップは、正しい検索パス・ディレクトリにあるファイルのシンボリック・リンク表示を作成することにより、登録を行うツール dtappintegrate を提供します。
多くのデスクトップ化アプリケーションは、インストール・プロセス中に自動的に dtappintegrate を実行します。既存アプリケーションを統合するシステム管理者は、登録パッケージを作成した後で自分で実行できます。
アプリケーションをシステムのデスクトップに一度登録すると、システムの全ユーザがアプリケーションを使用できるようになります。システムがデスクトップ・アプリケーション・サーバとして設定されている場合、ネットワークの他のシステムもアプリケーションを使用できます。
dtappintegrate ツールには、リンクを切ることによってプロセスを逆に行うコマンド行オプションがあります。このオプションを使うと、アプリケーション・マネージャからアプリケーションを削除するのが容易になるため、アプリケーションを別のアプリケーション・サーバに移動または更新できます。