アクションを呼び出すと、システムはデータベースで一致するアクション名を検索します。その名前に対して 2 つ以上のアクションが存在する場合、システムはどちらを使用するかを決定するために優先規則を使用します。
他の優先規則が適用されない場合、優先順位は定義の位置に基づきます。次のリストは、優先度の高い順に並べてあります。
個人用アクション (HomeDirectory/.dt/types)
システム共通のローカル・アクション (/etc/dt/appconfig/types/language)
システム共通のリモート・アクション (hostname:/etc/dt/appconfig/types/language)。検索されたリモート・ホストは、アプリケーション検索パス上にあります。
組み込みアクション (/usr/dt/appconfig/types/language)
指定のディレクトリ内で、*.dt ファイルはアルファベット順に読み込まれます。
ARG_CLASS、ARG_TYPE、ARG_MODE、または ARG_COUNT によって制限されたアクションは、制限されていないアクションよりも優先されます (これらの 4 つのフィールドのデフォルト値は * です)。
2 つ以上の制限が適用される場合、優先順位の高い順に並べると次のようになります。
ARG_CLASS
ARG_TYPE
ARG_MODE
ARG_COUNT
2 つ以上の制限された ARG_COUNT が存在する場合、優先順位の高い順に並べると次のようになります。
特定の整数値 n
<n
>n
*
たとえば、次のアクション定義の一部分について考えてみます。
ACTION EditGraphics # EditGraphics-1 { ARG_TYPE XWD … }
ACTION EditGraphics # EditGraphics-2 { ARG_COUNT 0 … }
ACTION EditGraphics # EditGraphics-3 { ARG_TYPE * … }
EditGraphics アクション・アイコンをダブルクリックすると、引き数が指定されず ARG_COUNT 0 が優先されるので、EditGraphics-2 を起動します。XWD 型ファイル引き数を指定すると XWD ARG_TYPE が指定されるので、EditGraphics-1 が使用されます。EditGraphics-3 は、その他のファイル引き数すべてに対して使用されます。