ボタン割り当ては、ウィンドウ・マネージャ関数と、マウス・ボタンのオペレーションおよび可能なキーボード修飾キーとを関連付けることです。ボタン割り当ては、すべてのワークスペースに適用されます。
デスクトップのデフォルトのボタン割り当ては、DtButtonBindings というボタン割り当てセットのワークスペース・マネージャ構成ファイルに定義されています。
Buttons DtButtonBindings { … }
ボタン割り当ての構文は次のとおりです。
Buttons ButtonBindingSetName { [modifier]<button_nameMouse_action> context function [argument] [modifier]<button_nameMouse_action> context function [argument] … }
button_name
Btn1 — 左ボタン
Btn2 — 中央ボタン (3 ボタン・マウスの場合) または左右ボタン (2 ボタン・マウスの場合)
Btn3 — 右ボタン
Btn4 — 3 ボタン・マウスの場合のボタン 1 とボタン 2
Btn5 — 3 ボタン・マウスの場合のボタン 2 とボタン 3
modifier
Ctrl、Shift、Alt、Lock
mouse_action
Down — マウス・ボタンを押し続ける
Up — マウス・ボタンを離す
Click — マウス・ボタンをダブルクリックする
Click2 — マウス・ボタンを押して離す
Drag — マウス・ボタンを押しながらドラッグする
context
割り当てを有効にするには、ポインタがどこにあればいいかを示します。必要に応じて、複数の内容は「|」文字で区切ります。
root — ワークスペースウィンドウ
window — クライアント・ウィンドウまたはウィンドウ枠
frame — 内容を除くウィンドウ枠
icon — アイコン
title — タイトル・バー
app — クライアントのウィンドウ (枠を除く)
function
ウィンドウ・マネージャ関数の 1 つ。有効な関数のリストについては、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。
argument
任意のウィンドウ・マネージャ関数の必須引き数。詳細は、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。
たとえば次の行を入力すると、ポインタが (クライアントのウィンドウ内ではなく) ワークスペース・ウィンドウにあるときにマウス・ボタン 3 を押すと、DtRootMenu に記述されたメニューが表示されます。
<Btn3Down> root f.menu DtRootMenu
ボタン割り当て構文の詳細は、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。
個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc
システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc
これらのファイルの作成方法の詳細は、ワークスペース・マネージャ構成ファイルを参照してください。
ボタン割り当てを DtButtonBindings 定義に追加します。
クリックおよび押す操作という異なる関数を同じボタンに割り当てないでください。また、2 つ以上の関数を同じボタンおよび内容に割り当てないでください。
ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。
個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc
システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc
これらのファイルの作成方法については、ワークスペース・マネージャ構成ファイルを参照してください。
新規ボタン割り当てセットを作成します。詳細は、ボタン割り当て構文を参照してください。
buttonBindings リソースに新しい名前を設定します。
Dtwm*buttonBindings: ButtonBindingsSetName
ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。
既存のボタン割り当てを新規のボタン割り当てに置き換えます。保持したいボタン割り当てがある場合は、DtButtonBindings からコピーします。