Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

キー割り当てのカスタマイズ

「キー割り当て」とも呼ばれる「キーボード割り当て」は、キーの組み合わせとワークスペース・マネージャ関数とを関連付けます。キー割り当ては、すべてのワークスペースに適用されます。


注 –

キーボード割り当てとして共通キーの組み合わせを使用するときは注意してください。たとえば、[Shift] キーと [A] キーを押すと、通常は現在のウィンドウに文字「A」が表示されます。[Shift] + [A] キーを関数に割り当てた場合は、通常の動作をしません。


デスクトップのデフォルト・キー割り当て

デスクトップのデフォルト・キー割り当ては、DtKeyBindings というキー割り当てセットのワークスペース・マネージャ構成ファイルに定義されています。

Keys DtKeyBindings
 {
  …
 }

キー割り当て構文

キー割り当ての構文は次のとおりです。

Keys KeyBindingSetName
 {
    [Modifiers]<Key>key_name   context   function  [argument]
    [Modifiers]<Key>key_name   context   function  [argument]
    …    
 }

たとえば、次のようなキー割り当てをすると、[Alt] + [F6] キーを押すことにより、アプリケーションの次の一時ウィンドウへキーボード・フォーカスを切り替えることができます。

Alt<Key>F6     window     f.next_key     transient

注 –

キー割り当て構文の詳細は、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。


キー割り当てセットをカスタマイズするには

  1. 次のいずれかのファイルを開きます。

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc

    • システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc

    これらのファイルの作成方法の詳細は、ワークスペース・マネージャ構成ファイルを参照してください。

  2. 一意の KeyBindingSetName で新規キー割り当てセットを作成します。デスクトップのデフォルト・キー割り当てセット DtKeyBindings をガイドとして使用します。

  3. keyBindings リソースに新規セット名を設定します。

       Dtwm*keyBindings: KeyBindingSetName 
    
  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。


    注 –

    既存のキー割り当ては、新規のキー割り当てに置き換わります。保持したいキー割り当てがある場合は、DtKeyBindings から新規セットにコピーします。