Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

アイコン検索パス

アイコン検索パスは、デスクトップが使用するビットマップとピックスマップのイメージ・ファイルを格納しているファイルを、指定された位置で検索するようデスクトップに指示します。

デフォルトのアイコン検索パス

デフォルトのアイコン検索パスの位置には、個人用、システム共通、および組み込みがあります。デフォルトの language は C です。

個人用の位置 — HomeDirectory/.dt/icons

システム共通の位置 — /etc/dt/appconfig/icons/language

組み込みの位置 — /usr/dt/appconfig/icons/language

アプリケーション検索パスがアイコン検索パスに与える影響

アプリケーション検索パスに位置が追加されると、適切なアイコンのサブディレクトリが、アイコン検索パスに自動的に追加されます (詳細は、アプリケーション検索パスがデータベース、アイコン、およびヘルプの検索パスに与える影響を参照してください)。

たとえば、アプリケーション・サーバ hosta: がアプリケーション検索パスに追加されると、ディレクトリ hosta:/etc/dt/appconfig/icons/language がアイコン検索パスに自動的に追加されます。

アイコン検索パス環境変数

アイコン検索パスは、組み込み位置と次の入力変数で構成されます。

DTSPSYSICON — システム共通のアイコン検索パス入力変数

DTSPUSERICON — 個人用のアイコン検索パス入力変数

アプリケーション検索パス以外の位置を指定するには、これらの入力変数を使用します。

構成されたアイコン検索パスは、次の 2 つの出力変数によって指定されます。

XMICONSEARCHPATH — カラー・ディスプレイに使用します。

XMICONBMSEARCHPATH — モノクロ・ディスプレイに使用します。

アイコン検索パス入力変数の構文

DTSPSYSICON 変数と DTSPUSERICON 変数の構文は次のとおりです。

VARIABLE=location [,location...]

location が取り得る構文は次のとおりです。

/path — ローカル (セッション・サーバ) システムのディレクトリを指定します。ローカル・ディレクトリを追加するにはこの構文を使用します。

別のシステムの位置を指定するには、ネットワーク・ファイル名を使用します (例: /nfs/servera/projects/icons)。

アイコン検索パスの構成方法

アイコン検索パスの値 (XMICONSEARCHPATHXMICONBMSEARCHPATH) は、次の位置を組み合わせて作成されます。位置は、上から優先度の高い順に並んでいます。

カラーの検索パスとモノクロの検索パスは、ピックスマップとビットマップの優先度だけが異なります。XMICONSEARCHPATH 変数はビットマップよりピックスマップを優先し、XMICONBMSEARCPATH はピックスマップよりビットマップを優先します。