Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

論理フォント名 (XLFD)

フォントは、ダッシュ (-) で区切られた 14 個の異なる特性をリストすることによって指定されます。これは、論理フォント名 (XLFD) と呼ばれます。いくつかの場合、リストにある属性は、ワイルドカード「*」に、属性内の文字はワイルドカード「?」にそれぞれ置き換えることができます。表 17–4 は、フォント属性文字列指定のリストです。

属性文字列指定の形式は次のとおりです。

"-Foundry-FamilyName-WeightName- Slant-SetwidthName-AddStyleName-PixelSize- PointSize-ResolutionX-ResolutionY-Spacing- AverageWidth-CharSetRegistry-CharSetCoding"

表 17–4 フォント属性文字列指定

属性文字列 

定義 

Foundry

フォント作成者を識別する文字列 

FamilyName

フォントの商標登録された名前を識別する文字列 

WeightName

ボールドなどの、フォントの相対的な線の太さを指定する文字列 

Slant

スラントの方向を記述するコード 

R (ローマン – スラントなし) 

I (イタリック – 右スラント) 

O (オブリック – 右スラント) 

RI (リバース・イタリック – 左スラント) 

RO (リバース・オブリック – 左スラント) 

SetwidthName

圧縮または拡張などの、幅について記述する文字列 

AddStyleName

フォントを識別するためだけに必要な追加情報を提供する文字列 

PixelSize

全角の M が入る正方形 (エム・スクウェア) のサイズをピクセル単位で指定する整数 

PointSize

全角の M が入る正方形 (エム・スクウェア) のサイズを 0.1 ポイント単位で指定する整数 

ResolutionX

水平解像度をピクセル単位で指定する整数 

ResolutionY

垂直解像度をピクセル単位で指定する整数 

Spacing

ユニット間の間隔を指定するコード 

M (モノスペース – 固定幅) 

P (プロポーショナル・スペース – 可変幅) 

C (キャラクタ・セル) 

AverageWidth

1/10 ピクセル単位で平均幅を指定する整数 

CharSetRegistry

フォントのエンコーディングを登録した登録権限を識別する文字列 

CharSetEncoding

指定した登録の文字セットを識別する文字列 

次の論理フォント名は、ISO8859-1 標準エンコーディングをサポートする Bitstream によって作成された charter という名前のフォントについて説明します。

-bitstream-charter-medium-r-normal--8-80-75-75-p-45-iso8859-1

これは、ミディアム・ウェイトで、特別にスラントしていない、通常の幅です。フォントはプロポーショナルで、そのサイズは 8 ピクセルまたは 8.0 ポイントの全角の M が入る (エム・スクエア) です。水平解像度と垂直解像度は、両方とも 75 ピクセルです。文字幅の平均は 45 1/10 ピクセルまたは 4.5 ピクセルです。

これらの文字列の一部は、ワイルドカードで置き換えることができます。システムは指定した部分と一致する最初に見つけたフォントを使用します。

8 ピクセルの charter フォントを希望する場合、次の行を使用できます。

*-charter-*-*-*-*-8-* 

選択したフォント・グループ属性の表示

スタイル・マネージャの [フォント] ダイアログ・ボックスから [属性] ボタンを選択することによって、次のフォント・グループ属性を表示できます。