フロントパネルのパネル構文により、次の作業を実行できます。
フロントパネルの位置を変更する
ウィンドウ装飾を変更する
コントロールの一般的な外観と動作を設定する
デフォルトのパネルの記述は、/usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp にあります。
その他の詳しい情報については、dtfpfile(4X) のマニュアル・ページを参照してください。
新しいフロントパネル構成ファイルを /etc/dt/appconfig/types/language または HomeDirectory/.dt/types に作成します。
デフォルトのパネルの記述を /usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp から新しいファイルにコピーします。
パネルの記述を編集します。
新しいパネルの記述はデフォルトに優先します。
たとえば、次のパネルは右上隅にあります。
PANEL SpecialFrontPanel { PANEL_GEOMETRY -1+1 … }
LABEL が指定されていない場合は、control_name を使用します。
コントロールの PUSH_ACTION を実行する方法を指定するには、パネル定義の CONTROL_BEHAVIOR フィールドを使用します。
single_click — コントロールをクリックして PUSH_ACTION を実行します。
double_click — コントロールをダブルクリックして PUSH_ACTION を実行します。
フロントパネルを大幅に変更する場合は、新しく作成した方がよいでしょう。
組み込みのフロントパネル・コンポーネントとの競合を避けるために、新しいフロントパネルでは、パネルとその他のコンテナに新しい名前を付けてください。
新しいフロントパネル用のパネル・コンポーネントを作成します。固有の名前を指定します。
PANEL front_panel_name { … }
新しいコンテナ名を使用して、新しいボックスとコントロールを作成します。
既存のコンポーネントを使用する場合は、それらの定義をコピーしてから CONTAINER_NAME の値を変更する必要があります。
ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。
次の例では、デフォルトのフロントパネルを、コントロールが 3 列になるように変更します。
/usr/dt/appconfig/types/language/dtwm.fp を HomeDirectory/.dt/types/MyFrontPanel.fp にコピーします。ファイルに書き込み権を与えます。
このファイルを編集して、新しいフロントパネルを提供します。
フロントパネル名を変更します。
PANEL NewFrontPanel
Top という名前のボックス名を変更し、そのコンテナ名を編集します。
BOX NewFrontPanelTop { CONTAINER_NAME NewFrontPanel POSITION_HINTS first … }
中段と下段のボックス定義を追加します。
BOX NewFrontPanelMiddle { CONTAINER_NAME NewFrontPanel POSITION_HINTS second }
BOX NewFrontPanelBottom { CONTAINER_NAME NewFrontPanel POSITION_HINTS second }
次のコントロールの CONTAINER_NAME を NewFrontPanelTop に変更します。
Clock (時計)
Date (カレンダ)
Home (ホーム・フォルダ)
TextEditor (テキストエディタ)
Mail (メール)
次のコントロールの CONTAINER_NAME を NewFrontPanelBottom に変更します。
Printer (デフォルト)
Style (デスクトップ・スタイル)
Applications (アプリケーション)
Help (ヘルプ・マネージャ)
Trash (ごみ箱)
Switch (スイッチ) の CONTAINER_NAME を NewFrontPanelMiddle に変更します。
ワークスペース・メニューの [ウィンドウ] サブメニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。