デフォルトでは、ログイン・サーバが、ユーザごとに X サーバのアクセスをコントロールできるようにします。ログイン・サーバは、HomeDirectory/.Xauthority ファイルに格納され保護されている権限データに基づきます。このファイルを読み込めるユーザだけが X サーバに接続できます。通常、これが望ましい X サーバ・アクセス・コントロールの方法です。
ユーザベースのアクセス・コントロールの代わりに、ホストベースのアクセス・コントロールも可能です。この方法を使用すると、ホストが X サーバへのアクセスを与えられている場合、そのホストのすべてのユーザが X サーバに接続できます。ホストベースのコントロールを使用するのは、次のような理由からです。
古い R2 および R3 の X のクライアントは、ユーザベースのアクセス・コントロールでは X サーバに接続できない
安全性が確立されていないネットワークでは、ネットワークの X クライアントと X サーバとの間で渡される認証データを盗まれる可能性がある
Xconfig Dtlogin*authorize リソースは、ユーザベースの X サーバ・アクセス・コントロールを使用することをログイン・サーバに通知します。ホストベースのアクセス・コントロールを使用する場合は、次のように承認リソース値を False に変更します。
Dtlogin*authorize: False
ログイン・サーバによって起動されたときに 1 つ以上の環境変数と値を X サーバに指定する場合は、Xconfig の Dtlogin*environment リソースを使用して指定できます。
Dtlogin*environment: VAR1=foo VAR2=bar
たとえば上記は、ローカルな X サーバ・プロセスで変数 VAR1 および VAR2 を使用できるようにします。これらの変数も、Xsession および Xfailsafe スクリプトへエクスポートされます。
ログイン画面からデスクトップにログインする場合、ユーザ・セッションは、[オプション] メニューの [言語] サブメニューから選択されたロケールで実行されます。言語を選択しない場合、ログイン・サーバはデフォルト言語を使用します。Xconfig の Dtlogin*language リソースを次のように設定することにより、デフォルト言語の値をコントロールできます。
Dtlogin*language: Ja_JP
システムのマニュアルを調べて、システムにインストールされている言語を判定してください。
デフォルトでは、ログイン・サーバは、システムにインストールされたすべてのロケールのリストが入っているログイン画面の [言語] メニューを作成します。そのリストからロケールを選択すると、ログイン・サーバは選択されたロケールでログイン画面を再表示します。その後ログインすると、ログイン・サーバはそのロケールでデスクトップ・セッションを起動します。
Xconfig の Dtlogin*languageList リソースを変更することにより、独自の言語のリストを指定できます。
Dtlogin*languageList: En_US De_DE
上記のように指定すると、ログイン・サーバは En_US および De_DE だけをログイン画面の [言語] メニューに表示します。