HomeDirectory/.dtprofile スクリプトを参照した後で、Xsession スクリプトは Xsession.d スクリプトを参照します。これらのスクリプトは追加する環境変数を設定し、ユーザのセッションに対して任意のデーモンを起動するために使用されます。デフォルトの Xsession.d スクリプトは次のとおりです。
0010.dtpaths — カスタマイズ可能なデスクトップ検索パスを文書化します。
0020.dtims — 任意の入力方式サーバを起動します。
0030.dttmpdir — ユーザごと、セッションごとに一時ディレクトリを作成します。
0040.xmbind — デスクトップ・デフォルトに $XMBINDDIR を設定します。
Xsession.d には、追加されたベンダ固有のスクリプトがあることもあります。
Xsession は最初に、/etc/dt/config/Xsession.d ディレクトリにあるすべてのファイルを参照し、続いて /usr/dt/config/Xsession.d ディレクトリにあるファイルを参照します。
デスクトップのデフォルトの Xsession.d スクリプトは、/usr/dt/config/Xsession.d ディレクトリに位置付けられます。Xsession.d スクリプトをカスタマイズするには、スクリプトを /usr/dt/config/Xsession.d から /etc/dt/config/Xsession.d にコピーし、新規ファイルを編集します。このタスクを実行するには、実行権を持っていなければなりません。
また、Xsession がユーザ独自のスクリプトを自動的に参照するには、そのスクリプトを /etc/dt/config/Xsession.d にコピーします。
Xsession.d スクリプトを変更または作成する場合、コマンドの所要時間はセッションの起動時間に直接影響を与えるため、発行したフォアグラウンド・コマンドが短期のものであることを確認します。フォアグラウンド・コマンドが終了していないセッションの起動はハングアップします。セッションの継続中に実行を続行したい Xsession.d スクリプトで実行されるコマンドは、バックグラウンドで実行されます。