Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

ディスプレイに固有のリソースを設定するには

システム上のすべてのデスクトップ・ユーザに対してディスプレイに固有のリソースを設定できます。また、ユーザのセッションに制限されたディスプレイに固有のリソースを設定できます。この設定により、ユーザがデスクトップにログインするディスプレイに応じて、リソースを指定できるようになります。

    システム上のすべてのデスクトップ・ユーザのディスプレイに固有のリソースを設定するには、ディスプレイに固有のリソースを指定する /etc/dt/config/language/sys.resources ファイルを作成します。

    個人用ディスプレイに固有のリソースを設定するには、HomeDirectory/.Xdefaults ファイルにリソースを指定します。

cpp 条件文でこれらのリソースを囲むことにより、リソースを区切ります。DISPLAY_displayname マクロが $DISPLAY 変数の値に応じて定義されます。これは、すべての . (ピリオド) と : (コロン) 文字を _ (下線文字) に変換し、画面の指定を取り除き、最後に DISPLAY_ という接頭辞をその結果に付けます。

たとえば、:0$DISPLAYDISPLAY_0 になり、blanco.gato.com:0.0$DISPLAYDISPLAY_blanco_gato_com_0 になります。結果の値は、セッションのリソース・ファイルの cpp テストの一部として使用できます。たとえば、/etc/dt/config/C/sys.resources では、次のように指定します。

Myapp*resource: value
#ifdef DISPLAY_blanco_gato_com_0
    Myapp*resource: specialvalue1
    #endif
#ifdef DISPLAY_pablo_gato_com_0
    Myapp*resource: specialvalue2
    #endif

この場合、リソース MyApp*resource は、ディスプレイ blanco.gato.com:0 にログインするときは specialvalue1 に対して、pablo.gato.com:0; にログインするときは specialvalue2 に対して、別のディスプレイにログインするときは value に対して、それぞれ RESOURCE_MANAGER に設定されます。