wctrans_ja(3C)

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名前

wctrans_ja– 日本語ロケール用のワイド文字変換

形式

#include <wchar.h> 

wctrans_t wctrans(const char *property);

機能説明

wctrans() 関数は、property 引数によって指示した内容に従って、ワイド文字間の変換を可能にするための wctrans_t 型の値を構築します。実際の変換は towctrans() 関数を使用します。wctrans() は、towctrans() 関数で必要な引数を返します。

次の文字クラス名は、すべてのロケールに定義されています。

• tolower
• toupper

この他に、日本語ロケール (ja、ja_JP.eucJP、ja_JP.PCK、および ja_JP.UTF-8) では、次の日本語ロケール専用文字クラスを定義しています。

• tojhira
• tojkata
• tojisx0208
• tojisx0201

これらもまた、wctrans() 関数の property 引数として利用できます。ただし、これらを使用した場合は、日本語ロケール専用のアプリケーションになります。

tolower

アルファベットの小文字を表すワイド文字への変換を指示します。

toupper

アルファベットの大文字を表すワイド文字への変換を指示します。

tojhira

JIS X 0208 で定義されるカタカナ文字に対して、ひらがな文字への変換を指示します。

tojkata

JIS X 0208 で定義されるひらがな文字に対して、カタカナ文字への変換を指示します。

tojisx0208

JIS X 0201 ローマ文字用図形キャラクタ集合または片仮名用図形キャラクタ集合の文字に対して、対応する JIS X 0208 文字への変換を指示します。

tojisx0201

JIS X 0208 の文字に対して、対応する JIS X 0201 ローマ文字用図形キャラクタ集合または 片仮名用図形キャラクタ集合の文字への変換を指示します。

使用例

ワイド文字 wc をひらがな文字へ変換する例を示します。

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towctrans(wc, wctrans("tojhira"))

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関連項目

towctrans(3C), wctrans(3C), wctype_ja(3C), PCK(5), eucJP(5)

SunOS 5.9  最終更新日 2002 年 2 月 1 日

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