Solaris 10 ご使用にあたって

DR ソフトウェアの既知のバグ

ここでは、DR に関する重要なバグについて説明します。

プログラムでネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、デバイスの取り外しが失敗する (5054195)

プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。

回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。

  1. /rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。

  2. NFS サービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server stop
    
  3. ブートサーバーサービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/boot.server stop
    
  4. DR による切り離し操作を実行します。

  5. NFS サービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server start
    
  6. ブートサーバーサービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/boot.server start
    

Solaris Bandwidth Manager が原因で DR 操作中にシステムパニックが生じる場合がある (4506562)

Solaris Bandwidth Manager (SBM) の使用中に CPU を搭載したシステムボードがシステムから削除されると、パニックが生じることがあります。

回避方法: DR に使用されるシステムには SBM をインストールしないでください。また、SBM がインストールされたサーバーで、CPU システムボードに対する DR 操作を実行しないでください。

ポート 0 が使用不可のときは、cPCI ボードを構成解除できない (4798990)

Sun Fire ミッドレンジシステムでは、CompactPCI (cPCI) 入出力ボード上のポート 0 (P0) が使用不可になっているときは、このボードを構成解除することはできません。この問題は、Solaris 10 および Solaris 9 ソフトウェアで発生します。また、次のパッチが 1 つ以上インストールされている Solaris 8 ソフトウェアでも発生します。

また、このエラーは cPCI ボードを使用する DR 操作中にのみ発生します。次のようなエラーメッセージが表示されます。


# cfgadm -c unconfigure NO.IB7
cfgadm: Hardware specific failure: unconfigure N0.IB7: Device
busy:/ssm@0,0/pci@1b,700000/pci@1

NO.IB7 は、P0 が使用不可となっている CompactPCI 入出力ボードです。

回避方法: ポート 0 ではなく、スロットを使用不可にします。