Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)

第 5 章 インストールやアップグレードの前に収集すべき情報 (計画)

この章には、システムのインストールやアップグレードに必要な情報の収集に役立つチェックリストが含まれています。

インストール用のチェックリスト

Solaris OS のインストールに必要な情報を収集する際に、次のチェックリストを使用します。ワークシートに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。

表 5–1 インストール用チェックリスト

インストールに必要な情報 

説明/例 

答 - アスタリスク (*) はデフォルトを示す 

ネットワーク接続 

このシステムはネットワークに接続されていますか。 

接続されている/接続されていない 

DHCP 

このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。 

DHCP はインストールに必要なネットワークパラメータを提供します。 

はい/いいえ* 

DHCP を使用しない場合は、ネットワークアドレスをメモします。 

IP アドレス 

DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 

例: 172.31.255.255 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# ypmatch host-name hosts
 

サブネット 

DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 

「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 

例: 255.255.255.0 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# more /etc/netmasks
 

IPv6 

このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 

IPv6 は TCP/IP インターネットプロトコルの 1 つで、より強固なセキュリティーを追加し、インターネットアドレスを増やすことで、IP アドレスの指定を容易にします。 

はい/いいえ* 

ホスト名 

このシステムのホスト名。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# uname -n
 

Kerberos 

このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 

「はい」の場合は、次の情報を収集します。

はい/いいえ* 

デフォルトのレルム: 

管理サーバー: 

一次 KDC: 

(省略可能) 追加 KDC: 

 

Kerberos サービスは、ネットワーク経由でのセキュリティー保護されたトランザクションを提供するクライアントサーバーアーキテクチャーです。 

 

システムでネームサービスを使用する場合は、次の情報を指定します。 

ネームサービス 

このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# cat /etc/nsswitch.conf

ネームサービスの情報は 1 つの場所に保管されているので、ユーザー、マシン、およびアプリケーションはネットワーク上で相互に対話できます。たとえば、ホスト名とアドレスまたはユーザー名とパスワードなどの情報が保管されています。 

NIS+/NIS/DNS/ LDAP/使用しない 

 

ドメイン名 

システムが属するドメインの名前を指定します。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# domainname
 
 

NIS+ および NIS 

ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 

ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 

指定/検索* 

 

サーバーのホスト名: 

 
 
  • NIS クライアントの場合、サーバーのホスト名を表示するには次のコマンドを入力します。


    # ypwhich
    
  • NIS+ クライアントの場合、サーバーのホスト名を表示するには次のコマンドを入力します。


    # nisping
    
 
 

サーバーの IP アドレス: 

 
 
  • NIS クライアントの場合、サーバーの IP アドレスを表示するには次のコマンドを入力します。


    # ypmatch nameserver-name hosts
    
  • NIS+ クライアントの場合、サーバーの IP アドレスを表示するには次のコマンドを入力します。


    # nismatch nameserver-name hosts.org_dir
    

ネットワーク情報サービス (NIS) は、マシン名やアドレスなどのさまざまなネットワーク情報を 1 つの場所で管理することによって、ネットワーク管理を容易にするためのサービスです。 

 
 

DNS 

DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 

 
 

サーバーの IP アドレス: 

 
 

サーバーの IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。 


# getent ipnodes dns
 
 

DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 

 
 

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

 
 

ドメインネームシステム (DNS) は、インターネットが TCP/IP ネットワーク用に提供するネームサービスです。DNS は、ホスト名から IP アドレスに変換するサービスを提供します。DNS は数値表現の IP アドレスの代わりにマシン名を使用するので、通信が簡単になります。また、メール管理用のデータベースとしての働きもします。 

 
 

LDAP 

LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 

 
 

プロファイル名: 

 
 

プロファイルサーバー: 

 
 

LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 

 
 

プロキシバインドの識別名: 

 
 

プロキシバインドのパスワード: 

 
 

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、TCP/IP を使って動作するディレクトリを更新したり検索したりするときに使用される、比較的単純なプロトコルを定義します。 

 

デフォルトルート 

デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それ とも Solaris インストールプログラムに IP アドレスの検索を任せますか。

デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 

次のうちから選択できます。 

  • IP アドレスを指定できます。指定された IP アドレスを使用して /etc/defaultrouter ファイルが作成されます。システムをリブートすると、指定された IP アドレスがデフォルトルートになります。

  • Solaris インストールプログラムに IP アドレスを検出させることができます。ただし、システムは、ICMP ルーター発見プロトコルを使用して自らを通知するルーターの存在するサブネット上になければなりません。コマンド行インタフェースを使用している場合は、システムの起動時に IP アドレスが検出されます。

  • ルーターが存在しない場合、または今回はソフトウェアに IP アドレスを検出させない場合は、「なし」を選択します。リブート時に、ソフトウェアが自動的に IP アドレスの検出を試みます。

検出*/指定/なし 

時間帯 

デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 

地域* 

GMT との時間差 

時間帯ファイル 

ルートパスワード 

システムのルートパスワードを指定します。 

 

ロケール 

どの地域のサポートをインストールしますか。 

 

SPARC: 電源管理 (電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) 

電源管理システムを使用しますか。 


注 –

使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。


はい*/いいえ 

自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し 

ソフトウェアをインストールしたあとに自動的にリブートしますか。 

ソフトウェアをインストールしたあとに CD/DVD を自動的に取り出しますか。 

はい*/いいえ 

はい*/いいえ 

デフォルトインストールまたはカスタムインストール 

デフォルトのインストールを実行しますか、それともインストールをカスタマイズしますか。 

  • デフォルトインストールを選択すると、ハードディスク全体がフォーマットされ、事前に選択されている一連のソフトウェアがインストールされます。

  • カスタムインストールを選択すると、ハードディスクのレイアウトを変更したり、必要なソフトウェアを選択してインストールしたりできます。


注 –

テキストインストーラでは、「デフォルトインストール」か「カスタムインストール」かの選択は表示されません。デフォルトインストールを実行するには、テキストインストーラに表示されるデフォルト値をそのまま使用します。カスタムインストールを実行するには、テキストインストーラの画面で値を編集します。


デフォルトインストール*/カスタムインストール 

ソフトウェアグループ 

どの Solaris ソフトウェアグループをインストールしますか。 

全体ディストリビューションと OEM サポート 

全体ディストリビューション* 

開発者システムサポート 

エンドユーザーシステムサポート 

コアシステムサポート 

限定ネットワークシステムサポート 

カスタムパッケージ選択 

インストールする Solaris ソフトウェアグループに対してソフトウェアパッケージの追加や削除を行いますか。 


注 –

パッケージの追加や削除を行う場合には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。


 

ディスクの選択 

Solaris ソフトウェアをどのディスクにインストールしますか。 

例: c0t0d0

 

x86: fdisk によるパーティション分割

Solaris fdisk パーティションの作成、削除、または変更を行いますか。

ファイルシステムを配置するディスクには、Solaris fdisk パーティションが必要です。

システムに現在サービスパーティションがある場合、Solaris インストールプログラムはデフォルトでサービスパーティションを保存します。サービスパーティションを保存しないようにするには、fdisk パーティションをカスタマイズする必要があります。サービスパーティションの保存については、「デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトで保存されるサービスパーティション」を参照してください。

 
 

fdisk パーティションのカスタマイズのためにディスクを選択しますか。

はい/いいえ* 

 

fdisk パーティションをカスタマイズしますか。

はい/いいえ* 

データの保存 

Solaris ソフトウェアをインストールするために選択したディスク上の既存のデータを保存しますか。 

はい/いいえ* 

ファイルシステムの自動配置 

ディスク上にあるファイルシステムを自動的に配置するために自動配置を使用しますか。 

「はい」の場合は、どのファイルシステムを自動配置しますか。 

例: //opt/var

「いいえ」の場合は、手作業でファイルシステムを配置する必要があります。 


注 –

Solaris インストール GUI は、デフォルトでファイルシステムを自動配置します。


はい*/いいえ 

リモートファイルシステムのマウント 

このシステムからほかのファイルシステムにあるソフトウェアにアクセスする必要がありますか。 

必要な場合、リモートファイルシステムに関する次の情報を用意します。 

はい/いいえ* 

 

サーバー: 

 
 

IP アドレス : 

 
 

リモートファイルシステム: 

 
 

ローカルマウントポイント: 

 

tip ラインを介してインストールを行う場合の指示

ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あるか確認します。詳細は、tip(1) のマニュアルページを参照してください。

tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細については、stty(1) のマニュアルページを参照してください。

 

Ethernet 接続の確認 

システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。 

 

計画の章とほかの関連マニュアルの確認 

  • 計画について、第 3 章「Solaris のインストールおよびアップグレード (計画)」の全体または特定の節を参照します。

  • http://docs.sun.com の『Solaris 10 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。

  • Solaris 10 Sun ハードウェアマニュアル』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。

  • システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。

 

アップグレード用のチェックリスト

Solaris OS のアップグレードに必要な情報を収集する際に、次のチェックリストを使用します。ただし、チェックリストに記載されているすべての情報を収集する必要はありません。使用するシステムに関連する情報だけを収集してください。アップグレードをネットワークを使用して行う場合は、インストールプログラムが現在のシステム構成から情報を取得します。

ホスト名や IP アドレスのような、システムの基本的な識別情報は変更できません。インストールプログラムによってシステムの基本的な識別情報を入力するように求められる場合がありますが、元の値を入力する必要があります。Solaris インストールプログラムを使用してアップグレードを行う場合は、値を変更するとアップグレードが失敗します。

表 5–2 アップグレード用のチェックリスト

アップグレード用の情報 

説明/例 

答 - アスタリスク (*) はデフォルトを示す 

ネットワーク接続 

このシステムはネットワークに接続されていますか。 

接続されている/接続されていない* 

DHCP 

このシステムでは、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使ってネットワークインタフェースを構成しますか。 

DHCP はインストールに必要なネットワークパラメータを提供します。 

はい/いいえ* 

DHCP を使用しない場合は、ネットワークアドレスをメモします。 

IP アドレス 

DHCP を使用しない場合は、このシステムの IP アドレスを指定します。 

例: 172.31.255.255 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# ypmatch host-name hosts
 
 

サブネット 

DHCP を使用しない場合、このシステムはサブネットの一部ですか。 

「はい」の場合は、サブネットのネットマスクを指定します。 

例: 255.255.255.0 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# more /etc/netmasks
 
 

IPv6 

このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 

IPv6 は TCP/IP インターネットプロトコルの 1 つで、より強固なセキュリティーを追加し、インターネットアドレスを増やすことで、IP アドレスの指定を容易にします。 

はい/いいえ* 

ホスト名 

このシステムのホスト名。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# uname -n
 

Kerberos 

このマシンに Kerberos セキュリティを構成しますか。 

「はい」の場合は、次の情報を収集します。

はい/いいえ* 

 

デフォルトのレルム: 

管理サーバー: 

一次 KDC: 

(省略可能) 追加 KDC: 

 
 

Kerberos サービスは、ネットワーク経由でのセキュリティー保護されたトランザクションを提供するクライアントサーバーアーキテクチャーです。 

 

システムでネームサービスを使用する場合は、次の情報を指定します。 

ネームサービス 

このシステムではどのネームサービスを使用しますか。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# cat /etc/nsswitch.conf

ネームサービスの情報は 1 つの場所に保管されているので、ユーザー、マシン、およびアプリケーションはネットワーク上で相互に対話できます。たとえば、ホスト名とアドレスまたはユーザー名とパスワードなどの情報が保管されています。 

NIS+/NIS/DNS/ LDAP/使用しない 

 

ドメイン名 

システムが属するドメインの名前を指定します。 

稼働中のシステムについてこの情報を調べるには、次のコマンドを入力します。 


# domainname
 
 

NIS+ および NIS 

ネームサーバーを指定しますか、それともインストールプログラムにネームサーバーの検索を任せますか。 

ネームサーバーを指定する場合は、次の情報を指定します。 

指定/検索* 

   

サーバーのホスト名: 

 
   
  • NIS クライアントの場合、サーバーのホスト名を表示するには次のコマンドを入力します。


    # ypwhich
    
  • NIS+ クライアントの場合、サーバーのホスト名を表示するには次のコマンドを入力します。


    # nisping
    
 
   

サーバーの IP アドレス: 

 
   
  • NIS クライアントの場合、サーバーの IP アドレスを表示するには次のコマンドを入力します。


    # ypmatch nameserver-name hosts
    
  • NIS+ クライアントの場合、サーバーの IP アドレスを表示するには次のコマンドを入力します。


    # nismatch nameserver-name 
    hosts.org_dir
    

ネットワーク情報サービス (NIS) は、マシン名やアドレスなどのさまざまなネットワーク情報を 1 つの場所で管理することによって、ネットワーク管理を容易にするためのサービスです。 

 
 

DNS 

DNS サーバーの IP アドレスを指定します。DNS サーバーの IP アドレスを少なくとも 1 つ、最大 3 つまで指定します。 

 
   

サーバーの IP アドレス: 

 
   

サーバーの IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。 


# getent ipnodes dns
 
   

DNS 検索を行うときに検索するドメインのリストを入力できます。 

 
   

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

検索ドメイン: 

 
   

ドメインネームシステム (DNS) は、インターネットが TCP/IP ネットワーク用に提供するネームサービスです。DNS は、ホスト名から IP アドレスに変換するサービスを提供します。DNS は数値表現の IP アドレスの代わりにマシン名を使用するので、通信が簡単になります。また、メール管理用のデータベースとしての働きもします。 

 
 

LDAP 

LDAP プロファイルに関する次の情報を指定します。 

 
   

プロファイル名: 

 
   

プロファイルサーバー: 

 
   

LDAP プロファイルでプロキシ資格レベルを指定した場合、この情報を収集します。 

 
   

プロキシバインドの識別名: 

 
   

プロキシバインドのパスワード: 

 
   

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、TCP/IP を使って動作するディレクトリを更新したり検索したりするときに使用される、比較的単純なプロトコルを定義します。 

 

デフォルトルート 

デフォルトルート IP アドレスを指定しますか、それ とも Solaris インストールプログラムに IP アドレスの検索を任せますか。

デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間のトラフィック転送用のブリッジを提供します。IP アドレスは、ネットワーク上の各ホストを識別する一意の番号です。 

次のうちから選択できます。 

  • IP アドレスを指定できます。指定された IP アドレスを使用して /etc/defaultrouter ファイルが作成されます。システムをリブートすると、指定された IP アドレスがデフォルトルートになります。

  • Solaris インストールプログラムに IP アドレスを検出させることができます。ただし、システムは、ICMP ルーター発見プロトコルを使用して自らを通知するルーターの存在するサブネット上になければなりません。コマンド行インタフェースを使用している場合は、システムの起動時に IP アドレスが検出されます。

  • ルーターが存在しない場合、または今回はソフトウェアに IP アドレスを検出させない場合は、「なし」を選択します。リブート時に、ソフトウェアが自動的に IP アドレスの検出を試みます。

検出*/指定/なし 

時間帯 

デフォルトの時間帯をどのように指定しますか。 

地域* 

GMT との時間差 

時間帯ファイル 

ルートパスワード 

システムのルートパスワードを指定します。 

 

非大域ゾーンがインストールされているシステムのアップグレード 

Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、Solaris 10 DVD または DVD ベースのネットワークインストールイメージを使用して、非大域ゾーンがインストールされているシステムをアップグレードできます。非大域ゾーンがインストールされているシステムのアップグレードを選択する場合は、アップグレードをカスタマイズすることはできません。


注 –

Solaris 10 1/06 リリースでは、Solaris 10 SOFTWARE - 1 CD または Solaris Live Upgrade インストールを使用して非大域ゾーンがインストールされているシステムをアップグレードすることはできません。


使用しているシステムに複数のルート (/) パーティションまたはディスクが存在する場合、アップグレードするルートパーティションを選択するように求めるプロンプトがインストールプログラムによって表示されます。 

はい/いいえ 

 

アップグレードするルート (/): 

 

デフォルトインストールまたはカスタムインストール 

デフォルトのインストールを実行しますか、それともインストールをカスタマイズしますか。 

  • デフォルトインストールを選択すると、ハードディスク全体がフォーマットされ、事前に選択されている一連のソフトウェアがインストールされます。

  • カスタムインストールを選択すると、ハードディスクのレイアウトを変更したり、必要なソフトウェアを選択してインストールしたりできます。


注 –

テキストインストーラでは、「デフォルトインストール」か「カスタムインストール」かの選択は表示されません。デフォルトインストールを実行するには、テキストインストーラに表示されるデフォルト値をそのまま使用します。カスタムインストールを実行するには、テキストインストーラの画面で値を編集します。


デフォルトインストール*/カスタムインストール 

ロケール 

どの地域のサポートをインストールしますか。 

 

SPARC: 電源管理 (電源管理システムをサポートする SPARC システムの場合のみ) 

電源管理システムを使用しますか。 


注 –

使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。


はい/いいえ 

自動的なリブートまたは CD/DVD 取り出し 

ソフトウェアをインストールしたあとに自動的にリブートしますか。 

ソフトウェアをインストールしたあとに CD/DVD を自動的に取り出しますか。 

はい*/いいえ 

はい*/いいえ 

ディスク容量の再割り当て 

インストールプログラムに、ディスク上のファイルシステムを自動的に再配置させますか。 

「はい」の場合は、どのファイルシステムを自動配置しますか。 

例: /、/opt、/var 

「いいえ」の場合は、システム構成用の情報を指定する必要があります。 

はい/いいえ* 

tip ラインを介してインストールを行う場合の指示

ウィンドウ表示が横 80 桁、縦 24 行以上あるか確認します。詳細は、tip(1) のマニュアルページを参照してください。

tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細については、stty(1) のマニュアルページを参照してください。

 

Ethernet 接続の確認 

システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。 

 

Solaris Live Upgrade の使用 

 

Prestoserve ソフトウェアがシステムに存在するかの確認 

Prestoserve ソフトウェアを使用している場合、init 0 コマンドを使ってシステムをシャットダウンしてからアップグレードプロセスを開始すると、データが失われることがあります。シャットダウンについての説明は、Prestoserve の資料を参照してください。

 

必要なパッチの確認 

最新のパッチリストは http://sunsolve.sun.com から入手できます。

 

計画の章とほかの関連マニュアルの確認 

  • 計画について、第 3 章「Solaris のインストールおよびアップグレード (計画)」の全体または特定の節を参照します。

  • http://docs.sun.com の『Solaris 10 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。

  • Solaris 10 Sun ハードウェアマニュアル』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。

  • システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。