Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)

Procedureアクティブな menu.lst ファイルが別のブート環境にある場合の GRUB メニューの menu.lst ファイルの検出

次の手順では、システムに次の 2 つのオペレーティングシステムが含まれています。Solaris 、および Solaris Live Upgrade ブート環境である second_disk です。この場合、現在稼働中のブート環境には menu.lst ファイルは存在しません。second_disk ブート環境がブートされています。Solaris ブート環境には GRUB メニューが含まれています。Solaris ブート環境はマウントされていません。

手順
  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. menu.lst ファイルを検出するには、次のように入力します。


    # /sbin/bootadm list-menu
    

    ファイルの場所と内容が表示されます。


    The location for the active GRUB menu is: /dev/dsk/device_name(not mounted)
    The filesystem type of the menu device is <ufs>
    default 0
    timeout 10
    0 Solaris
    1 Solaris failsafe
    2 second_disk
    3 second_disk failsafe
  3. menu.lst ファイルを含むファイルシステムがマウントされていないため、ファイルシステムをマウントします。UFS ファイルシステムとデバイス名を指定します。


    # /usr/sbin/mount -F ufs /dev/dsk/device_name /mnt
    

    device_name は、マウントするブート環境のディスクデバイスにあるルート (/) ファイルシステムの場所を指定します。デバイス名は、/dev/dsk/cwtxdysz の形式で入力します。次に例を示します。


    # /usr/sbin/mount -F ufs /dev/dsk/c0t1d0s0 /mnt
    

    GRUB メニューには /mnt/boot/grub/menu.lst でアクセスできます。

  4. ファイルシステムをマウント解除します。


    # /usr/sbin/umount /mnt
    

    注 –

    ブート環境またはブート環境のファイルシステムをマウントする場合は、使用後に必ずファイルシステムをマウント解除してください。これらのファイルシステムをマウント解除しないと、その後 Solaris Live Upgrade を同じブート環境で実行したときに失敗する可能性があります。