Solaris 10 インストールガイド (ネットワークインストール)

サーバーとクライアントのキーの作成

サーバーとクライアントの間で転送されるデータを保護するには、ハッシュキーと暗号化鍵を作成します。サーバーはハッシュキーを使って、wanboot プログラムの完全性を保護します。サーバーは暗号化鍵を使って、構成データとインストールデータを暗号化します。クライアントはハッシュキーを使って、ダウンロードした wanboot プログラムの完全性を確認します。クライアントは暗号化鍵を使って、インストール時にデータを復号化します。

まず、Web サーバーユーザーと同じ役割になります。この例の場合、Web サーバーユーザー役割は nobody です。


wanserver-1# su nobody
Password:

次に、wanbootutil keygen コマンドを使用して、wanserver-1 の HMAC SHA1 マスターキーを作成します。


wanserver-1# wanbootutil keygen -m

次に、wanclient-1 のハッシュキーと暗号化鍵を作成します。


wanserver-1# wanbootutil keygen -c -o net=192.168.198.0,cid=010003BA152A42,type=sha1
wanserver-1# wanbootutil keygen -c -o net=192.168.198.0,cid=010003BA152A42,type=3des

上記のコマンドは、wanclient-1 の HMAC SHA1 ハッシュキーと 3DES 暗号化鍵を作成します。192.168.198.0 は wanclient-1 のサブネット、010003BA152A42 は wanclient-1 のクライアント ID です。