Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

ブート環境の名前の変更

ブート環境の名前の変更は、ブート環境の Solaris リリースを別のリリースにアップグレードする場合などに便利です。たとえば、オペレーティングシステムのアップグレード処理後に、ブート環境の名前を solaris8 から solaris10 に変更できます。

非アクティブブート環境の名前を変更する場合は、「Rename」メニューまたは lurename コマンドを使用してください。


x86 のみ –

Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、GRUB メニューは、「Rename」メニューまたは lurename コマンドを使用すると自動的に更新されます。更新された GRUB メニューでは、ブートエントリのリストにブート環境の名前が表示されます。GRUB メニューの詳細については、「x86: GRUB メニューを使ったブート環境のアクティブ化」を参照してください。

GRUB メニューの menu.lst ファイルの検出については、「x86: GRUB メニューの menu.lst ファイルの検出 (作業)」を参照してください。


表 11–2 ブート環境の命名の制約

制約 

参照先 

名前の長さは、30 文字以内にする必要があります。 

 

名前は、英数字またはほかの ASCII 文字 (UNIX シェルで特別な意味を持つ文字を除く) だけで構成できます。 

sh(1) の「クォート」の節を参照してください。

名前に使用できるのは、8 ビットで表現できるシングルバイトの文字だけです。 

 

名前は、システム上で一意となるように指定する必要があります。 

 

ブート環境の名前を変更するためには、そのステータスが「complete」である必要があります。 

ブート環境のステータスを確認する方法については、「すべてのブート環境のステータスの表示」を参照してください。

lumount または mount を使用してファイルをマウントしているブート環境の名前は、変更できません。

 

Procedure非アクティブブート環境の名前を変更する (キャラクタユーザーインタフェース)

手順
  1. メインメニューから「Rename」を選択します。

  2. 名前を変更するブート環境を指定し、続いて新しい名前を入力します。

  3. F3 を押して変更を保存します。

Procedure非アクティブブート環境の名前を変更する (コマンド行インタフェース)

手順
  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    # lurename -e  BE_name -n  new_name
    
    -e BE_name

    変更する非アクティブブート環境の名前を指定します。

    -n new_name

    非アクティブブート環境の新しい名前を指定します。

    この例では、second_diskthird_disk に変更されます。


    # lurename -e  second_disk  -n  third_disk