Triple-Data Encryption Standard (Triple DES) の略。168 ビットの鍵を提供する対称鍵暗号化方法。
Advanced Encryption Standard の略。対称型 128 ビットブロックデータ暗号化技術。米国政府は、2000 年の 10 月に暗号化標準としてこのアルゴリズムの Rijndael 方式を採用しました。DES に代わる米国政府の標準として、AES が採用されています。
WAN ブートインストール時に、リモートクライアントのブートおよびインストールのコンソールメッセージを Web サーバーで収集し保存できるようにする CGI プログラム。
特定のクライアントシステムに関するデジタル証明書を格納しているファイル。SSL ネゴシエーションの際、クライアントは証明書ファイルをサーバーに提供するよう要求されることがあります。サーバーはこのファイルを使ってクライアントの識別情報を確認します。
Common Gateway Interface の略。外部プログラムが HTTP サーバーと通信するためのインタフェース。CGI を使用するプログラムは、CGI プログラムまたは CGI スクリプトと呼ばれます。通常サーバーでは処理されないフォームや解析されない出力を、CGI プログラムが処理したり解析したりします。
Data Encryption Standard の略。対称鍵暗号化方法の 1 つ。1975 年に開発され、ANSI により 1981 年に ANSI X.3.92 として標準化されました。DES では 56 ビットの鍵を使用します。
Dynamic Host Configuration Protocol の略。アプリケーションレイヤープロトコルの 1 つ。このプロトコルを使えば、TCP/IP ネットワーク上の個々のコンピュータまたはクライアントは、一元的に管理された特定の DHCP サーバー (1 つまたは複数) から IP アドレスなどのネットワーク構成情報を取得できます。この機能は、大規模な IP ネットワークの保持、管理による間接費を削減します。
重要なシステム構成ファイルや保守コマンドが収められているディレクトリ。
WAN ブートインストールに必要なクライアント構成情報とセキュリティーデータが格納されている、WAN ブートサーバー上のディレクトリ。
OS サーバー上のファイルシステムで、ネットワーク上のほかのシステムと共有されます。たとえば、/export ファイルシステムには、ディスクレスクライアント用のルート (/) ファイルシステムとスワップ空間、それにネットワーク上のユーザーのホームディレクトリを収めることができます。ディスクレスクライアントは、起動と実行の際に OS サーバー上の /export ファイルシステムに依存します。
x86 ベースのシステム上にある特定のオペレーティングシステム専用のディスクドライブの論理パーティション。x86 システム上に Solaris ソフトウェアをインストールするには、1 つ以上の Solaris fdisk パーティションを設定する必要があります。x86 ベースのシステムでは、1 台のディスクに最大 4 つの fdisk パーティションを作成できます。これらのパーティションは、個別のオペレーティングシステムをインストールして使用できます。各オペレーティングシステムは、独自の fdisk パーティション上に存在しなければなりません。個々のシステムの Solaris fdisk パーティションの数は、1 台のディスクにつき 1 つに限られます。
x86 のみ: GRUB (GNU GRand Unified Bootloader) は、簡単なメニューインタフェースを備えたオープンソースのブートローダーです。メニューには、システムにインストールされているオペレーティングシステムのリストが表示されます。GRUB を使用すると、Solaris OS、Linux、または Microsoft Windows などのさまざまなオペレーティングシステムを、簡単にブートすることができます。
x86 のみ: GRUB メインメニューのサブメニューであるブートメニュー。このメニューには、GRUB コマンドが表示されます。これらのコマンドを編集して、ブート動作を変更できます。
x86 のみ: システムにインストールされているオペレーティングシステムがリストされたブートメニュー。このメニューから、BIOS または fdisk パーティションの設定を変更することなく、簡単にオペレーティングシステムをブートできます。
メッセージ認証を行うためのキー付きハッシュ方法。HMAC は秘密共有鍵と併用して、MD5 、SHA-1 などの繰り返し暗号化のハッシュ関数で使用します。HMAC の暗号の強さは、基になるハッシュ関数のプロパティーによって異なります。
Hypertext Transfer Protocol の略。 リモートホストからハイパーテキストオブジェクトをフェッチするインターネットプロトコル。このプロトコルは TCP/IP にもとづいています。
HTTP のセキュリティー保護されたバージョン。SSL (Secure Sockets Layer) を使って実装されます。
IPv6 は、現在のバージョン IPv4 (バージョン 4) から拡張されたインターネットプロトコル (IP) のバージョン (バージョン 6) です。定められた移行方法を使用して IPv6 を採用すると、現在の運用を中断する必要はありません。また、IPv6 には、新しいインターネット機能用のプラットフォームも用意されています。
IPv6 の詳細については、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』のパート I「システム管理の概要: IP サービス」を参照してください。
インターネットプロトコル (Internet Protocol) アドレス。TCP/IP では、ネットワーク内の個々のホストを識別する 32 ビットの一意の番号。IP アドレスは、ピリオドで区切られた 4 つの数字から成る (たとえば、192.168.0.0)。通常、IP アドレスの各部は 0〜225 の番号ですが、最初の番号は 224 未満とし、最後の番号は 0 以外にする必要があります。
IP アドレスは、論理的に次の 2 つの部分に分割されます。ネットワーク (市外局番のようなもの) とネットワーク上のシステム (電話番号のようなもの) です。たとえば、クラス A の IP アドレス内の数字は「network.local.local.local」を表し、クラス C の IP アドレス内の数字は「network.network.network.local」を表します。
クラス |
範囲 (xxx は 0 から 255 までの数字) |
使用できる IP アドレス数 |
---|---|---|
クラス A |
1.xxx.xxx.xxx 〜 126.xxx.xxx.xxx |
1,600 万以上 |
クラス B |
128.0.xxx.xxx 〜 191.255.xxx.xxx |
65,000 以上 |
クラス C |
192.0.0.xxx 〜 223.255.255.xxx |
256 |
インストール方法の 1 つ。出荷時にインストールされている JumpStart ソフトウェアを使用することによって、Solaris ソフトウェアをシステムに自動インストールできます。
カスタム JumpStart インストールの実行に必要なファイルが含まれているディレクトリ。プロファイルフロッピーディスクを使用してインストールする場合は、フロッピーディスク上のルートディレクトリが JumpStart ディレクトリとなります。カスタム JumpStart インストール用にプロファイルサーバーを使用する場合、必要なカスタム JumpStart ファイルをすべて格納するサーバー上のディレクトリが JumpStart ディレクトリとなります。
強力な秘密鍵暗号方式を使用して、クライアントとサーバーが、セキュリティー保護されていないネットワーク接続で相互を認識できるようにするネットワーク認証プロトコル。
クライアントとサーバーとで共有される鍵を格納しているファイル。WAN ブートインストール時に、クライアントシステムは鍵を使って、サーバーから送信されるデータやファイルの完全性の確認と復号化を行います。
local area network の略。接続用のハードウェアとソフトウェアを介して通信できる、近接したコンピュータシステムの集まり。
Lightweight Directory Access Protocol の略。LDAP ネームサービスクライアントとサーバー間の通信に使用される標準の拡張可能なディレクトリアクセスプロトコル。
Message Digest 5 の略。デジタル署名などのメッセージ認証に使用する繰り返し暗号化のハッシュ関数。1991 年に Rivest 氏によって開発されました。
x86 のみ: システムにインストールされているすべてのオペレーティングシステムがリストされたファイル。このファイルの内容が、GRUB メニューに表示されるオペレーティングシステムのリストを決定します。GRUB のメニューから、BIOS または fdisk パーティションの設定を変更することなく、簡単にオペレーティングシステムをブートできます。
SunOS 4.0 (以上) のネットワーク情報サービス。ネットワーク上のシステムとユーザーに関する重要な情報が収められている分散型ネットワークデータベース。NIS データベースは、マスターサーバーとすべてのスレーブサーバーに格納されています。
SunOS 5.0 (以上) のネットワーク情報サービス。NIS+ は、SunOS 4.0 (以上) のネットワーク情報サービスである NIS に代わるものです。
Sun 以外のソフトウェア製品や別製品のソフトウェア用のマウントポイントが収められているファイルシステム。
ネットワーク上のシステムにサービスを提供するシステム。ディスクレスクライアントにサービスを提供するには、OS サーバーは、ディスクレスクライアントごとに、ルート (/) ファイルシステムとスワップ領域 (/export/root、/export/swap) 用のディスク容量が必要です。
同じデータのコピーを複数保持しているボリューム。RAID-1 ボリュームは、サブミラーと呼ばれる 1 つまたは複数の RAID-0 ボリュームから構成されます。RAID-1 ボリュームはミラーと呼ばれることもあります。
ストライプ方式または連結方式のボリューム。これらはサブミラーとも呼ばれます。ストライプや連結は、ミラーを構築する基本構成ブロックです。
rules ファイルから生成されたファイル。カスタム JumpStart インストールソフトウェアは、rules.ok ファイルを使ってシステムとプロファイルを照合します。rules.ok ファイルは、check スクリプトを使用して作成しなくてはなりません。
自動的にインストールするシステムの各グループまたは単一のシステムのルールを含んでいるテキストファイル。各ルールは 1 つ以上のシステム属性に基づいてシステムグループを識別します。rules ファイルは、各グループをプロファイル (Solaris ソフトウェアをどのようにしてグループ内の個々のシステムにインストールするかを定めたテキストファイル) にリンクします。rules ファイルは、カスタム JumpStart インストールで使用されます。「プロファイル」も参照してください。
(SSL) クライアントとサーバーの間にセキュリティー保護された接続を確立するソフトウェアライブラリ。HTTP のセキュリティー保護されたバージョンである HTTPS を実装するために使用されます。
Secure Hashing Algorithm の略。264 未満の入力長を操作し、メッセージダイジェストを生成するアルゴリズム。
アクティブブート環境が稼働している間に複製ブート環境のアップグレードを行うことにより、稼働中の環境のダウンタイムをなくすことを可能にするアップグレード方法。
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) とコマンド行インタフェース (CLI) を備えたインストールプログラム。ウィザードパネルに、Solaris ソフトウェアやサードパーティソフトウェアをインストールする手順が示されます。
オペレーティングシステムサービスの仮想化に使用されるソフトウェア区分技術。アプリケーションを実行するための独立した安全な環境を提供します。非大域ゾーンを作成すると、アプリケーション実行環境が生成されます。このアプリケーション実行環境内のプロセスは、その他のゾーンから隔離されます。この隔離により、ゾーン内で実行中のプロセスが別のゾーンで実行中のプロセスから監視されたり操作されたりすることを防ぐことができます。「大域ゾーン」と「非大域ゾーン」も参照してください。
システムにインストールされる Solaris ソフトウェア。Solaris DVD や CD から、または Solaris の DVD イメージや CD イメージをコピーしたインストールサーバーのハードディスク上から利用できます。
マスターシステムと呼ぶシステムからファイルのアーカイブを作成する Solaris インストール機能。このアーカイブを使ってほかのシステムのインストールを行うと、そのシステムの構成はマスターシステムと同じになります。「アーカイブ」も参照してください。
システムを事前設定する特殊な一連のシステム構成キーワードを指定するファイル。
1 つ以上のデジタル証明書を格納しているファイル。WAN ブートインストール時に、クライアントシステムは truststore ファイル内のデータを参照して、インストールを実行しようとしているサーバーの識別情報を確認します。
Uniform Resource Locator の略。サーバーやクライアントがドキュメントを要求するために使用するアドレス方式。URL はロケーションとも呼ばれます。URL の形式は protocol://machine:port/document です。
たとえば、http://www.example.com/index.html は URL の一例です。
スタンドアロンシステムまたはサーバー上のファイルシステム。標準 UNIX プログラムの多くが格納されています。ローカルコピーを保持する代わりに、大きな /usr ファイルシステムをサーバーと共有することにより、システム上で Solaris ソフトウェアをインストールおよび実行するために必要なディスク容量を最小限に抑えることができます。
システムの存続期間にわたって変更または増大が予想されるシステムファイルが格納されている (スタンドアロンシステム上の) ファイルシステムまたはディレクトリ。これらのファイルには、システムログ、vi ファイル、メールファイル、uucp ファイルなどがあります。
Wide Area Network の略。複数のローカルエリアネットワーク (LAN) または地理的に異なる場所にあるシステムを、電話、光ファイバ、衛星などの回線を使って接続するネットワーク。
WAN ブートインストールで使用されるデータとファイルの取得と転送を行う CGI プログラム。
WAN ブートインストールに必要な構成情報とセキュリティー設定値を指定するテキストファイル。
WAN ブートインストールの実行に必要な、WAN ブートミニルート、クライアント構成ファイル、およびインストールファイルを読み込む、二次レベルのブートプログラム。WAN ブートインストールでは、wanboot バイナリが、ufsboot または inetboot 二次ブートプログラムと同様の処理を実行します。
HTTP または HTTPS を使って広域ネットワーク (WAN) を介してソフトウェアをブートしインストールできるインストール方式。WAN ブートインストールでは、暗号化された Solaris フラッシュアーカイブをパブリックネットワークを介して転送し、リモートクライアントに対してカスタム JumpStart インストールを実行できます。
WAN ブートインストールで使用される構成ファイルとセキュリティーファイルを提供する Web サーバー。
WAN ブートインストールを実行するために変更されたミニルート。WAN ブートミニルートには、Solaris ミニルートにあるソフトウェアのサブセットが格納されます。「ミニルート」も参照してください。
マスターシステムからコピーされたファイルの集合体。このファイルには、アーカイブの名前や作成した日付など、アーカイブの識別情報が含まれています。アーカイブをシステムにインストールすると、システムはマスターシステムとまったく同じ構成になります。
更新前のマスターイメージと更新されたマスターイメージの相違部分のみを含む Solaris フラッシュアーカイブを、差分アーカイブとして使用することも可能です。差分アーカイブには、クローンシステムで保持、変更、または削除するファイルが含まれます。差分更新により、指定されたファイルだけが更新されます。また、差分更新を使用可能なシステムは、更新前のマスターイメージとの整合性を保持するソフトウェアを含むシステムのみに限定されます。
ファイルを既存のファイルとマージし、可能な場合には変更を保存するインストール。
Solaris OS をアップグレードすると、新しいバージョンの Solaris OS とシステムのディスク上の既存のファイルが結合されます。アップグレードでは、既存の Solaris OS に対して行なった変更は最大限に保存されます。
Solaris インストールプログラムが提供するオプション。アップグレード時には、新しいバージョンの Solaris とディスク上の既存のファイルが結合されます。前回 Solaris をインストールしてから加えられたローカルの変更内容は、できる限り残されます。
認められたユーザー以外は情報を使用できないように、情報を判読不可能にして保護する処理。暗号化は鍵と呼ばれるコードに基づいて行われ、この鍵は情報の復号化に使用されます。「復号化」も参照してください。
システムで Solaris OS をブートするために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、一次ブートアーカイブと呼ばれることもあります。「ブートアーカイブ」を参照してください。
インストール用に、Solaris の DVD イメージまたは CD イメージをネットワーク上のほかのシステムに提供するサーバー (「メディアサーバー 」とも呼ばれる)。Solaris の DVD イメージまたは CD イメージをサーバーのハードディスクにコピーすることによってインストールサーバーを作成できます。
コアシステムサポートソフトウェアグループのほかに、エンドユーザーに推奨するソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。これには共通デスクトップ環境 (CDE) や DeskSet ソフトウェアが含まれます。
ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされる前に作業を実行します。このスクリプトは、カスタム JumpStart インストールでのみ使用できます。
エンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループのほかに、ソフトウェア開発用ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、およびプログラミングツールが収められているソフトウェアグループ。
データの暗号化および復号化に使用されるコード。「暗号化」も参照してください。
ユーザーが定義するプロファイルに基づいて、Solaris ソフトウェアをシステムに自動的にインストールする方法。ユーザーやシステムの種類ごとに、カスタマイズされたプロファイルを作成できます。カスタム JumpStart インストールは、ユーザーが作成する JumpStart インストールです。
rules ファイルと同じ JumpStart ディレクトリに存在しなければならないファイルで、次の 2 つのタイプの関数を含む Bourne シェルスクリプト。含む 2 つのタイプは、プローブと比較です。プローブ関数は、必要な情報を収集し、実際の作業を行なって、定義に対応した SI_ 環境変数を設定します。プローブ関数はプローブキーワードになります。比較関数は、対応するプローブ関数を呼び出してプローブ関数の出力を比較し、キーワードが一致する場合は 0 、キーワードが一致しない場合は 1 を返します。比較関数はルールキーワードになります。「rules ファイル」も参照してください。
/export/home や /swap のようなユーザー定義のファイルシステム。Solaris Live Upgrade の使用時に、アクティブブート環境と非アクティブブート環境によって共有されます。共有可能ファイルシステムは、アクティブブート環境の vfstab 内と非アクティブブート環境の vfstab 内に同じマウントポイントを持ちます。このため、アクティブブート環境内の共有ファイルを更新すると、非アクティブブート環境のデータも更新されます。共有可能ファイルシステムはデフォルトで共有されますが、ユーザーが宛先スライスを指定することもできます。この場合、そのファイルシステムがコピーされます。
通信用のクライアントサーバーモデルでは、計算機能や大容量のメモリーといったサーバーの資源にリモートアクセスするプロセスがクライアントに相当します。
パッケージ (ソフトウェアモジュール) を論理的に集めたもの。Solaris ソフトウェアは複数の「ソフトウェアグループ」に分割され、それぞれがクラスタと「パッケージ」から構成されています。
Solaris OS が必要とするファイルシステム。Solaris Live Upgrade を使用するとき、これらのファイルシステムは、アクティブブート環境と非アクティブブート環境それぞれの vfstab では独立したマウントポイントになります。root (/)、/usr、/var、/opt などがクリティカルファイルシステムの例です。これらのファイルシステムは、必ずソースブート環境から非アクティブブート環境にコピーされます。
Solaris フラッシュアーカイブを使用してインストールされたシステム。クローンシステムは、マスターシステムと同一のインストール構成になります。
Solaris システム (ネットワークサービスのサポートは一部のみ) をブートし、実行するために必要な最小限のコードを含むソフトウェアグループ。限定ネットワークシステムサポートソフトウェアグループは、テキストベースのマルチユーザーコンソールとシステム管理ユーティリティーを提供します。このソフトウェアグループは、システムによるネットワークインタフェースの認識を可能にしますが、ネットワークサービスをアクティブにはしません。
システムで Solaris OS を起動して実行するのに必要な最小限のソフトウェアが収められているソフトウェアグループ。コアには共通デスクトップ環境 (CDE) を実行するために必要ないくつかのネットワーク用ソフトウェアとドライバが含まれます。CDE ソフトウェアは、コアには含まれません。
公開鍵暗号方式で使用される暗号化鍵。
2 つの鍵を使用する暗号方式。その 1 つは、全員が知っている公開鍵、もう 1 つは、メッセージの受取人だけが知っている非公開鍵です。
システムにインストールを実行して同じタイプのソフトウェアを変更することまたはそのインストール自体。アップグレードとは異なり、更新によりシステムがダウングレードされる場合があります。初期インストールとは異なり、更新を実行するには同じタイプのソフトウェアがあらかじめインストールされていなければなりません。
コマンドで始まる文字列。多くの場合、コマンドの後には引数 (オプション、ファイル名、式などの文字列) が続き、行末 (EOL) 文字で終わります。
資源を管理し、クライアントにサービスを提供するネットワークデバイス。
経路指定を簡単にするため、1 つの論理ネットワークを小さな物理ネットワークに分割する方式。
サブネットアドレス指定のため、インターネットアドレスからビットを選択するために使用されるビットマスク。マスクは 32 ビットです。インターネットアドレスのネットワーク部分と、ローカル部分の 1 個以上のビットを選択します。
「RAID-0 ボリューム」を参照してください。
更新前のマスターイメージと更新されたマスターイメージの相違部分のみを含む Solaris フラッシュアーカイブ。差分アーカイブには、クローンシステムで保持、変更、または削除するファイルが含まれます。差分更新は、指定されたファイルのみを変更します。また、変更されていないマスターイメージと一致するソフトウェアを含むシステムのみに適用されます。
グリニッジ標準時間を基準に地球の表面を 24 の地域に経度分割したもの。
(system.conf) WAN ブートインストールで使用する sysidcfg ファイルおよびカスタム JumpStart ファイルの場所を指定するテキストファイル。
ユーザーが定義する Bourne シェルスクリプト。rules ファイル内で指定され、Solaris ソフトウェアがシステムにインストールされてから、システムがリブートされるまでの間に作業を実行します。このスクリプトは、カスタム JumpStart インストールで使用します。
Solaris ボリュームマネージャー構成の状態に関する情報をディスクに保存するデータベース。状態データベースは、複製された複数のデータベースコピーの集まりです。各コピーは「状態データベースの複製」と呼ばれます。状態データベースは、既知の状態データベースの複製の格納場所と状態をすべて記録しています。
状態データベースのコピー。複製により、データベース内のデータの有効性が保証されます。
現在実行中のソフトウェアを上書きするか、空のディスクを初期化するインストール。
Solaris OS の初期インストール時には、システムのディスク (複数可) が新しいバージョンの Solaris OS で上書きされます。システム上で Solaris OS が稼働していない場合は、初期インストールを行う必要があります。システム上でアップグレード可能なバージョンの Solaris OS が稼働している場合、初期インストールを行うとディスクが上書きされ、この更新可能なバージョンの OS やローカルでの変更内容が失われます。
コンピュータシステムで実行されるユーザー定義の処理。
システム上ですべての管理タスクを実行する特権を持つ、特殊なユーザー。スーパーユーザーは全ファイルの読み取り権とアクセス権、全プログラムの実行権を持ち、任意のプロセスに終了シグナルを送ることができます。
ほかのマシンからのサポートを一切必要としないコンピュータ。
ソフトウェアごとに分割される、ディスク領域の区分。
再ロードが可能になるまでメモリー領域の内容を一時的に保持するスライスまたはファイル。/swap または swap ファイルシステムとも呼ばれます。
Solaris 10 のリリース全体が含まれているソフトウェアグループ。
Solaris 10 のリリース全体と、OEM のための追加ハードウェアサポートを含むソフトウェアグループ。Solaris を SPARC 搭載サーバーシステムにインストールする場合は、このソフトウェアグループを推奨します。
「非大域ゾーン」を参照してください。
Solaris ソフトウェアの論理グループ (クラスタとパッケージ)。Solaris のインストール時には、次のいずれかのソフトウェアグループをインストールできます。コアシステムサポート、エンドユーザーシステムサポート、開発者システムサポート、または全体ディストリビューションです。また、SPARC システムのみ、全体ディストリビューションと OEM サポートもインストールできます。
Solaris ゾーンでは、大域ゾーンは、システムのデフォルトゾーンであり、システム全体の管理制御用ゾーンでもあります。非大域ゾーンの構成、インストール、管理、およびアンインストールは、大域ゾーンからのみ行うことができます。物理デバイス、ルーティング、動的再構成 (DR) といったシステムインフラストラクチャーの管理は、大域ゾーンでのみ行うことができます。大域ゾーン内で実行されるプロセスは、適切な権限が付与されていれば、ほかのゾーンに関連付けられたオブジェクトにアクセスできます。「Solaris ゾーン」と「非大域ゾーン」も参照してください。
一連のデータ項目を合計した結果。一連のデータ項目を検査するために使用されます。データ項目は、数値でも、文字列でもよく、文字列の場合はチェックサム計算時に数値として扱われます。チェックサムの値から、2 つのデバイス間の情報交換が正しく行われたかを確認できます。
磁気ディスク (disk) ではなく光学式ディスク (disc) で、CD (コンパクトディスク) 市場で使用される共通の綴り。たとえば、CD-ROM や DVD-ROM は光学式ディスク (disc) です。
1 枚以上の磁性体の円盤から成るメディアであり、ファイルなどのデータを格納する同心トラックとセクターで構成されます。「ディスク (disc)」も参照してください。
ディスクの構造 (たとえば、バイト/セクター、フラグ、スライス) を表現するファイル。ディスク構成ファイルにより、単一システムから pfinstall を使用して、サイズの異なるディスクのプロファイルをテストできます。
ディスク記憶装置を持たないためサーバーに依存するクライアント。
移転や偽造の不可能なデジタルファイルで、通信する両者によって信頼済みの第三者機関から発行されたもの。
30 分間アイドル状態が続くとシステムの状態を自動的に保存し、電源を切断するソフトウェア。米国環境保護庁の省電力 (Energy Star) ガイドライン第 2 版に準拠したシステム (sun4u SPARC システムなど) に Solaris ソフトウェアをインストールすると、デフォルトで電源管理ソフトウェアがインストールされます。リブート後、電源管理ソフトウェアを有効にするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Energy Star ガイドラインでは、システムまたはモニターを使用していない場合は、自動的に「休眠状態」(30 ワット以下の消費) に入ることが要求されます。
Web サーバーにアクセスするユーザーに公開されるファイル、画像、およびデータが格納されている、Web サーバーマシン上の階層のルート。
インターネットのネーミング階層の一部。ドメインは管理ファイルを共有する、ローカルネットワーク上のシステムグループを表します。
ローカルネットワーク上のシステムグループに割り当てられた名前であり、管理ファイルを共有します。ネットワーク情報サービス (NIS) のデータベースが正常に動作するためにはドメイン名が必要です。ドメイン名は、ピリオドで区切られた一連の構成要素名から構成されます (たとえば、tundra.mpk.ca.us)。ピリオドで区切られた各構成要素名は右側に行くにしたがって、全体的な (通常、遠方の) 管理権限領域を表します。
CA は、Certificate Authority の略。デジタル署名および公開鍵と非公開鍵のペアの作成に使用するデジタル証明書を発行する、公証された第三者機関または企業。CA は、一意の証明書を付与された個人が当該の人物であることを保証します。
ネットワーク上のシステムに対してネームサービスを提供するサーバー。
ネットワーク上の全システムに関する重要なシステム情報が収められている分散型ネットワークデータベース。ネットワーク上のシステムは、これを利用して相互通信を行います。ネームサービスを使用することによって、ネットワーク全域にわたるシステム情報を保守、管理、または取得できます。ネームサービスを使用しないと、各システムはローカルの /etc ファイルにシステム情報のコピーを保持しなければなりません。Sun は次のネームサービスをサポートしています。LDAP、NIS、および NIS+ です。
CD-ROM または DVD-ROM ドライブがあるシステムからCD-ROM または DVD-ROM ドライブがないシステムにネットワークを介してソフトウェアをインストールする方法。ネットワークインストールを行うには、「ネームサーバー」と「インストールサーバー」が必要です。
ネットワークに接続されていない、またはほかのシステムに依存しないシステム。
ハードウェアやソフトウェアを介して接続されているシステムのグループ (ホスト)。通信や情報の共有が可能です。ローカルエリアネットワーク (LAN) とも呼ばれます。システムをネットワークに接続するには、通常、1 台以上のサーバーが必要です。
ディスク上のファイルを参照するディレクトリエントリ。複数のハードリンクから同じ物理ファイルを参照することができます。
カスタム JumpStart インストール時に、開始スクリプトによって動的に作成されるプロファイル。
モジュール形式でのインストールを可能にするソフトウェアの集まり。Solaris ソフトウェアは複数の「ソフトウェアグループ」に分割され、それぞれがクラスタと「パッケージ」から構成されています。
入力よりもかなり短い数値を生成する処理によって得られる数値。同じ入力に対しては、常に同じ値が出力されます。ハッシュ関数は、テーブル検索アルゴリズム、エラー検出、改ざん検出などに使用できます。改ざん検出に使用する場合は、同じ結果を生成する別の入力を見つけにくいようなハッシュ関数を選択します。1 方向のハッシュ関数の一例としては、MD5 および SHA-1 があります。たとえば、メッセージダイジェストはディスクファイルなどの可変長入力を受け取り、小さい値に変換します。
文字列を変換して、この元の文字列を表す値 (キー) を得る処理。
手動で、または Solaris インストールプログラムの一部として実行可能なスクリプト。パッチアナライザは、システムを解析し、Solaris Update へのアップグレードを行うことで削除されるパッチがどれであるかを判断します。
ウィンドウ、ダイアログボックス、アプレットなどの内容をまとめるコンテナ。パネルでは、ユーザーの入力をまとめて受け取り確認することができます。ウィザードでパネルを使用することで、正しい順序で操作を行い、目的の作業を完了することができます。
公開鍵暗号方式で使用される復号化鍵。
Solaris オペレーティングシステムの単一のインスタンス内に作成された仮想オペレーティングシステム環境。非大域ゾーンでは、1 つ以上のアプリケーションをシステムのその他の部分と切り離して実行できます。非大域ゾーンを単純に「ゾーン」と呼ぶこともあります。「Solaris ゾーン」と「大域ゾーン」も参照してください。
ネットワーク上のシステムに対して、ソフトウェアやファイルの記憶領域を提供するサーバー。
SunOSTM オペレーティングシステムにおいて、ユーザーがアクセスできるファイルおよびディレクトリから成るツリー構造のネットワークのこと。
F1、F2、F3 などの名前が付いた 10 個以上のキーボードキー。これらのキーにはそれぞれ特定の機能が割り当てられています。
メモリーにシステムソフトウェアを読み込んで起動すること。
x86 のみ: ブートアーカイブは、Solaris OS のブートに使用されるクリティカルなファイルの集まりです。これらのファイルは、ルート (/) ファイルシステムがマウントされる前、システムの起動中に必要です。システムは、2 つのブートアーカイブを維持管理しています。
システムで Solaris OS をブートするために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、一次ブートアーカイブと呼ばれることもあります。
一次ブートアーカイブが損傷を受けたとき、回復のために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、ルート (/) ファイルシステムをマウントすることなくシステムを起動します。GRUB メニューでは、このブートアーカイブはフェイルセーフと呼ばれます。アーカイブの重要な目的は一次ブートアーカイブを再生成することであり、通常、一次ブートアーカイブがシステムのブートに使用されます。
Solaris OS を操作する上で重要な必須ファイルシステム (ディスクスライスおよびマウントポイント) の集まり。ディスクスライスは、同じ 1 つのディスク上に存在することも、分散された複数のディスク上に存在することもあります。
アクティブなブート環境とは、現在ブートしている環境を指します。単一のアクティブなブート環境からだけブートできます。アクティブでないブート環境とは、現在ブートしていないが、次回のリブート時にアクティブ化できる状態にある環境のことを指します。
同じネットワークのサブネット上のクライアントシステムに、起動に必要なプログラムと情報を提供するサーバーシステム。インストールサーバーの存在するサブネットが、Solaris ソフトウェアをインストールする必要があるシステムと異なる場合、ネットワークを介してインストールするにはブートサーバーが必要です。
x86 のみ: ブートローダーは、システムの電源を入れた後に最初に実行されるソフトウェアプログラムです。このプログラムがブートプロセスを開始します。
x86 のみ: 一次ブートアーカイブが損傷を受けたとき、回復のために使用されるブートアーカイブ。このブートアーカイブは、ルート (/) ファイルシステムをマウントすることなくシステムを起動します。このブートアーカイブは、GRUB メニューではフェイルセーフと呼ばれます。アーカイブの重要な目的は一次ブートアーカイブを再生成することであり、通常、一次ブートアーカイブがシステムのブートに使用されます。「ブートアーカイブ」を参照してください。
データを一定の構造にしたり、データを保存できるようにディスクをセクターに分割したりすること。
以前に動作していた環境に戻すこと。ブート環境のアクティブ化の処理中や、ブート対象として指定されたブート環境に問題または望ましくない動作が発生する場合にはフォールバックを行います。
符号化されたデータをプレーンテキストに変換する処理。「暗号化」も参照してください。
特定のソフトウェア用にベンダーが定義するハードウェアプラットフォームのグループ。たとえば i86pc や sun4c などです。
uname -i コマンドによって出力される情報。たとえば Ultra 60 のプラットフォーム名は、SUNW,Ultra-60 です。
インストールにカスタム JumpStart を使用する場合、システムに関する属性情報を抽出する構文要素。プローブキーワードでは、ルールに必要な一致条件の設定およびプロファイルの実行は必要ありません。「ルール」も参照してください。
カスタム JumpStart を使用する場合に、Solaris ソフトウェアのインストール方法を定義するテキストファイル。たとえば、プロファイルでインストールするソフトウェアグループを定義します。各ルールは、そのルールが一致したときにシステムがインストールされる方法を定義してあるプロファイルを指定します。通常は、ルールごとに異なるプロファイルを作成します。しかし、複数のルールで同じプロファイルを使用することも可能です。「rules ファイル」も参照してください。
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリに持つサーバー。
すべての重要なカスタム JumpStart ファイルを、そのルートディレクトリ (JumpStart ディレクトリ) に持つフロッピーディスク。
システムがネットワーク上のほかのシステムから識別される名前。この名前は、特定のドメイン (通常、これは 1 つの組織内にあることを意味する) 内にある全システム間で固有でなければなりません。ホスト名は、文字、数字、マイナス符号 (-) を任意に組み合わせて作成できますが、先頭と末尾にマイナス符号は使用できません。
システムで単一の論理デバイスとして扱われる、物理スライスやボリュームの集まり。アプリケーションやファイルシステムから見ると、ボリュームは物理ディスクと同じように機能します。
一部のコマンド行ユーティリティーでは、ボリュームはメタデバイスと呼ばれます。一般的な UNIX 用語では、ボリュームは、擬似デバイスまたは仮想デバイスとも呼ばれます。
DVD-ROM、CD-ROM、およびフロッピーディスク上のデータへのアクセスを管理および実行するための手段を提供するプログラム。
マウント要求を行うマシンのディスクまたはネットワーク上のリモートディスクから、ディレクトリにアクセスするプロセス。ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上のマウントポイントと、マウントするファイルシステム名 (たとえば /usr) が必要です。
マシンに接続されたディスクまたはネットワーク上のリモートディスク上のディレクトリへのアクセスを解除するプロセス。
リモートマシン上に存在するファイルシステムのマウント先となる、ワークステーション上のディレクトリ。
Solaris フラッシュアーカイブを作成するシステム。このシステム構成がアーカイブに保存されます。
起動可能な最小の Solaris ルート (/) ファイルシステム。ミニルートには、カーネルと、Solaris 環境をハードディスクにインストールするために必要な最小限のソフトウェアが含まれます。ミニルートは、初期インストールでマシンにコピーされるファイルシステムです。
「RAID-1 ボリューム」を参照してください。
「ボリューム」を参照してください。
「インストールサーバー」を参照してください。
クローンシステムの検証に使用される Solaris フラッシュアーカイブのセクション。目録セクションには、クローンシステムに保持、追加または削除されるシステム上のファイルの一覧が含まれます。このセクションは、情報提供専用です。このセクションは、ファイルを内部形式でリストするため、スクリプトの記述には使用できません。
数値キーパッド上にある方向を示す 4 つのキーの 1 つ。
コンピュータを購入すると通常無料で提供される、標準プログラム。
複数の項目から成る階層構造の最上位。ルートは、ほかのすべての項目を子孫として持つ唯一の項目です。「ルートディレクトリ」または「ルート (/) ファイルシステム」を参照してください。
ほかのすべてのディレクトリの元となる最上位ディレクトリ。
ほかのすべてのファイルシステムの元となる最上位ファイルシステム。ルート (/) ファイルシステムはほかのすべてのファイルシステムがマウントされる元となり、マウント解除されることはありません。ルート (/) ファイルシステムには、カーネル、デバイスドライバ、システムの起動 (ブート) に使用されるプログラムなど、システムの稼働に不可欠なディレクトリやファイルが含まれています。
1 つ以上のシステム属性をプロファイルに割り当てる一連の値。ルールは、カスタム JumpStart インストールで使用されます。
RAID-0 ボリューム。複数のスライスが連結された方式では、利用可能な最初のスライスがいっぱいになるまでそのスライスにデータが書き込まれます。そのスライスがいっぱいになると次のスライスに連続してデータが書き込まれます。ミラーに含まれている場合を除き、連結にはデータの冗長性はありません。「RAID-0 ボリューム」も参照してください。
同一の言語、風俗、慣習、文化などを共有する地理上または政治上の地域圏 (コミュニティー)。たとえば、米国英語のロケールは en_US、英国英語のロケールは en_UK です。
システムで単一のデバイスとして扱われる、1 つまたは複数のディスク上にある物理スライスの集まり。論理デバイスは、Solaris ボリュームマネージャーではボリュームと呼ばれます。アプリケーションやファイルシステムから見ると、ボリュームは物理ディスクと同じように機能します。