Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

FTP サーバーに格納されたアーカイブ

アーカイブが FTP サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。


archive_location ftp://user_name:password@server_name:port/path/filename optional_keywords
user_name:password

プロファイルファイルにおいて、FTP サーバーにアクセスするために必要なユーザー名とパスワードです。

server_name

アーカイブを格納するサーバーの名前です。

port

オプションのポートです。port は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。

ポートを指定しない場合、Solaris フラッシュインストールユーティリティーはデフォルトの FTP ポート番号 21 を使用します。

path

指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、Solaris フラッシュインストールユーティリティーは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。

filename

Solaris フラッシュアーカイブファイルの名前です。

optional_keywords

Solaris フラッシュアーカイブを FTP サーバーから取得するときに指定できるオプションのキーワードです。

表 11–4 archive_location FTP で使用可能なオプションのキーワード

キーワード 

値の定義 

timeout min

timeout キーワードには、HTTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断され、再接続のあと、再開されます。timeout 値として0 (ゼロ) を指定すると、再接続は行われません。

  • タイムアウトによる再接続が発生すると、Solaris フラッシュインストールユーティリティーはアーカイブを取得した最後の位置からインストールの再開を試みます。この位置での Solaris フラッシュインストールの再開が不可能な場合、アーカイブの初めから再度データの取得が行われ、タイムアウト前に取得されたデータは破棄されます。

  • パッケージのインストール中にタイムアウトによる再接続が発生すると、パッケージの先頭からインストールし直されます。タイムアウト以前に取得されたデータは破棄されます。

proxy host:port

proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しに Solaris フラッシュアーカイブを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。


例 11–3 FTP サーバーに格納されたアーカイブ

archive_location ftp://user1:secret@silver/archives/usrarchive.flar timeout 5