カスタム JumpStart インストールと Solaris Live Upgrade は、Solaris ボリュームマネージャーで使用可能な機能の一部をサポートします。これらのインストールプログラムでミラー化されたファイルシステムを作成するときは、次のガイドラインに従ってください。
インストールプログラム |
サポートされている機能 |
サポートされていない機能 |
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カスタム JumpStart と Solaris Live Upgrade |
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Solaris ボリュームマネージャーでは、RAID-0 ボリュームは、ディスクストライプまたはディスク連結を表します。インストール時またはアップグレード時に RAID-0 ストライプボリュームを作成することはできません。 |
カスタム JumpStart |
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Solaris Live Upgrade |
例については、『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の「RAID-1 ボリューム (ミラー) を持つブート環境の作成 (コマンド行インタフェース)」を参照してください。 |
4 つ以上の RAID-0 ボリュームはサポートされません。 |
RAID-1 ボリュームを使用した Solaris フラッシュの作成とインストール |
Solaris 9 9/04 以降のリリースでは、RAID-1 ボリュームが構成されているマスターシステムから Solaris フラッシュアーカイブを作成してインストールすることができます。Solaris 9 12/03 リリースと Solaris 9 4/04 リリースには、パッチをインストールする必要があります。CR 4838219 を修正するパッチを入手するには、sunsolve.sun.com を参照してください。 Solaris ボリュームマネージャー RAID-1 ボリュームが構成されていても、Solaris フラッシュアーカイブを作成できます。クローンシステムの整合性を保つため、RAID-1 ボリュームの情報はすべて、Solaris フラッシュ作成ソフトウェアによってアーカイブから削除されます。カスタム JumpStart では、JumpStart プロファイルを使用して RAID-1 ボリュームを再構築できます。Solaris Live Upgrade では、RAID-1 ボリュームが構成されたブート環境を作成し、アーカイブをインストールできます。Solaris インストールプログラムでは、Solaris フラッシュアーカイブを使用して RAID-1 ボリュームのインストールを行うことはできません。 JumpStart プロファイルでの RAID-1 ボリュームの例については、「プロファイルの例」を参照してください。 |
Veritas VxVM では、Solaris フラッシュで使用できない領域に構成情報が格納されます。Veritas VxVm ファイルシステムが構成されている場合は、Solaris フラッシュアーカイブを作成しないでください。また、JumpStart と Solaris Live Upgrade も含め、Solaris インストールではインストール時の VxVM ボリュームの再構築はサポートされていません。したがって、Solaris フラッシュアーカイブを使った Veritas VxVM ソフトウェアの配備を計画している場合は、VxVM ファイルシステムを構成する前にアーカイブを作成する必要があります。その後、クローンシステムにアーカイブを適用しシステムをリブートしてから、クローンシステムの構成を個別に行う必要があります。 |
ボリュームに名前を割り当てるときには、次の規則に従ってください。
スライス番号とディスク番号がボリューム番号に対応するような命名方法を使用します。
ボリューム名は d で始まり、その後に 1 つの数字が続きます (たとえば、d0)。
Solaris ボリュームマネージャーでは、0 から 127 までの 128 個のデフォルトボリューム名を使用できます。次にボリューム名の例を示します。
デバイス /dev/md/dsk/d0 - ブロックボリューム d0
デバイス /dev/md/dsk/d1 - ブロックボリューム d1
特定のボリュームタイプごとに範囲を指定します。たとえば、RAID-1 ボリュームには 0 から 20、RAID-0 ボリュームには 21 から 40 を割り当てます。
完全ボリューム名 (たとえば、/dev/md/dsk/d1) ではなく、省略名 (たとえば、d1) を指定できます。
物理ディスクスライスや Solaris ボリュームマネージャーのボリュームの名前は、省略形にすることができます。省略名は、デバイスを一意に識別できる最短の名前です。次に例を示します。
Solaris ボリュームマネージャーのボリュームは dnum という形式で表されます。たとえば、/dev/md/dsk/d10 は d10 となります。
1 つのコントローラと複数のディスクを持つシステムでは t0d0s0 を使用できますが、複数のコントローラがある場合は c0t0d0s0 を使用します。
RAID-1 ボリューム (ミラー) または RAID-0 ボリューム (サブミラー) を作成するのに Solaris Live Upgrade を使用する場合は、ソフトウェアでボリューム名を検出して割り当てるか、またはユーザーがボリューム名を割り当てることができます。ソフトウェアで名前を検出すると、ソフトウェアは使用可能な最初のミラー名またはサブミラー名を割り当てます。ユーザーがミラー名を割り当てる場合は、インストール時にサブミラーに 1 および 2 で終わる名前を使用できるように、0 で終わる名前を割り当てます。ユーザーがサブミラー名を割り当てる場合は、1 または 2 で終わる名前を割り当てます。誤った番号を割り当てると、ミラーが作成されない可能性があります。たとえば、ミラー名に 1 または 2 で終わる番号 (d1 または d2) を持つ名前を指定すると、ミラー名がサブミラーの名前と重複した場合、Solaris Live Upgrade はミラーの作成に失敗します。
次の例では、Solaris Live Upgrade がボリューム名を割り当てています。RAID-1 ボリュームの d0 と d1 だけが使用中のボリュームです。ミラー d10 に対し、デバイス c0t0d0s0 用のサブミラー名として d2 を、デバイス c1t0d0s0 用のサブミラー名として d3 を、Solaris Live Upgrade が割り当てます。
lucreate -n newbe -m /:d10:mirror,ufs -m /:c0t0d0s0:attach -m /:c1t0d0s0:attach |
次の例では、コマンドでボリューム名を割り当てています。ミラー d10 に対し、デバイス c0t0d0s0 用のサブミラー名が d11、デバイス c1t0d0s0 用のサブミラー名が d12 です。
lucreate -n newbe -m /:d10:mirror,ufs -m /:c0t0d0s0,d11:attach -m /:c1t0d0s0,d12:attach |
Solaris ボリュームマネージャーの命名規則については、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。
RAID-1 ボリューム (ミラー) または RAID-0 ボリューム (サブミラー) を作成するのにカスタム JumpStart インストール方式を使用する場合は、ソフトウェアでミラーリングするボリューム名を検出して割り当てるか、またはプロファイルでボリューム名を割り当てることができます。ソフトウェアで名前を検出すると、ソフトウェアで使用可能な最初のボリューム番号を割り当てます。プロファイルでボリューム名を割り当てる場合は、インストール時にサブミラーに 1 および 2 で終わる名前を使用できるように、0 で終わるミラー名を割り当てます。誤った番号を割り当てると、ミラーが作成されない可能性があります。たとえば、ミラー名に 1 または 2 で終わる番号 (d1 または d2) を持つ名前を指定すると、ミラー名がサブミラーの名前と重複した場合、JumpStart プログラムはミラーの作成に失敗します。次のプロファイル例では、ミラーには使用可能な最初のボリューム番号が割り当てられています。次に使用可能な 0 で終わるミラーが d10 の場合、名前 d11 および d12 はサブミラーに割り当てられます。
filesys mirror c0t0d0s1 /
次のプロファイル例では、プロファイルでミラー番号に d30 が割り当てられています。サブミラー名は、ミラー番号に基づいたソフトウェアおよび最初に使用可能なサブミラーによって割り当てられます。この例では、サブミラーは d31 および d32 と命名されます。
filesys mirror:d30 c0t1d0s0 c0t0d0s0 /
Solaris ボリュームマネージャーの命名規則については、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。