Solaris 10 の概要

Java プラットフォームのパフォーマンスとスケーラビリティーの改善

Solaris Express 8/04 の J2SE 5 は、Java プラットフォームを使用する開発者向けに、より高いパフォーマンスとスケーラビリティーを提供します。

大規模サーバーマシンの自動チューニング

2G バイトを超える主メモリーと 3 基以上のプロセッサを備えたマシンでは、拡張サーバーパフォーマンスモードが自動的に選択されます。このモードを選択すると、パフォーマンスが大幅に向上します。特に、J2EETM ベースのアプリケーションサーバーの場合はそれが顕著になります。この拡張パフォーマンスモードでは、並列「ガベージコレクタ」と適切にチューニングされた初期メモリーサイズと最大メモリーサイズを持つ「HotSpot」サーバーコンパイラが使用されます。

詳細は、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/vm/gc-ergonomics.html を参照してください。

起動時間の短縮

デスクトップアプリケーションは、新しく追加されたクラスデータ共有の恩恵を受けることができます。インストール中にこの機能により、使用頻度の高い Java クラスの、特殊な事前処理が施されたアーカイブが作成されます。JVM 起動時にこの同じアーカイブが読み込まれるため、処理時間が短縮されます。このアーカイブは、同一マシン上の後続の Java アプリケーションでも利用できます。

OpenGL ハードウェアアクセラレータ

OpenGL デバイスが利用可能な場合、JVM は JFC/Swing および Java 2D アプリケーションを高速化できます。この高速化は自動的ですが、デフォルトでは無効になっています。この高速化により、グラフィックを多用したプログラムの多くで、実行時のパフォーマンスが改善されます。