この機能は、Solaris 10 3/05 で新しく追加されました。
システム管理者は、仮想 IP 発信元アドレスの選択機能を使って、特定のネットワークインタフェース経由で配信されるパケットの IP 発信元アドレスを指定することができます。この発信元アドレスは、ハードウェアの障害から保護された、仮想ネットワークインタフェース (vni) 上でホスティングされます。またはループバックインタフェース上でホスティングされます。
仮想 IP 発信元アドレスの選択機能と IP ルーティングプロトコルを組み合わせることにより、ネットワーク層でのマルチパス機能 (冗長機能) の利用が可能になります (ただし最初のルーターを除く)。現在、このようなマルチパス機能と RIPv2 ルーティングプロトコルの組み合わせは、in.routed デーモンで利用可能です。
仮想 IP 発信元アドレスの選択機能の詳細は、ifconfig(1m) および vni(7d) のマニュアルページを参照してください。