Solaris 10 の概要

開発者ツールの機能拡張

次の開発者ツールの機能が、Solaris 10 1/06 リリースで拡張されています。以前の Solaris 10 3/05 リリースで追加された開発者ツールについては、「開発者用ツールの機能拡張」を参照してください。

mediaLib 2.3

この機能は、Solaris Express 10/05 リリースと Solaris 10 1/06 リリースで新しく追加されました。

mediaLib は、移植可能な高パフォーマンスマルチメディアアプリケーションを構築するための、低レベルのアプリケーションライブラリです。これらのアプリケーションは、電気通信、生物情報工学、およびデータベースの分野で利用できます。mediaLib 2.3 では、マルチプロセッサーシステム上でのパフォーマンスを向上させるために、マルチスレッド (MT) ライブラリが導入されています。また、 mediaLib 2.3 には 340 個の新しい関数が追加されています。

詳細は、libmlib(3LIB) および libmlib_mt(3LIB) のマニュアルページを参照してください。http://www.sun.com/processors/vis/mlib.html も参照してください。

高度な DDI 割り込み

この機能拡張は、Solaris Express 6/05 リリースおよび Solaris 10 1/06 リリースで新しく追加されました。

Solaris OS には、割り込みの登録および登録解除を行うために、新しい DDI Interrupt フレームワークが用意されています。Message Signalled Interrupt (MSI) のサポートも提供されます。新しい管理インタフェースを使用して、割り込み優先順位と割り込み許可フラグを操作したり、割り込みをマスクしたり、中断情報を取得したりすることができます。

このフレームワークには、次の新しいインタフェースが追加されています。


注 –

新しいフレームワークの機能を利用するには、開発者はこれらの新しいインタフェースを使用する必要があります。次のインタフェースについては、互換性のためだけに残されているため、できるだけ使用しないでください。


詳細は、『Writing Device Drivers』の「Interrupt Handlers」を参照してください。また、新しいインタフェースのそれぞれのマニュアルページも参照してください。これらのインタフェースのマニュアルページはすべて、9F セクションにあります。