Solaris 10 の概要

開発者向けの簡易認証セキュリティー層

この機能は、Solaris Express 12/03 で新しく追加されました。

簡易認証セキュリティー層 (SASL) は、アプリケーションおよび共有ライブラリの開発者向けに、接続ベースのプロトコルに認証、データの整合性の確認、および暗号化を追加するためのインタフェースを提供します。

SASL は次の項目で構成されています。

SASL を使用すると、開発者は、セキュリティー機構の詳細に注意を払わなくても、汎用 API を開発できます。SASL を適切に使用して開発したサーバーとクライアントでは、新しいセキュリティー機構、命名およびユーザー正規化プラグイン、および auxprop プラグインを使用するときに、それらを再コンパイルする必要がありません。

SASLは RFC 2222 に記述されています。SASL は、SASL をサポートする次のプロトコルを使用するアプリケーションに特に適しています。

SASL の詳細については、libsasl(3LIB) のマニュアルページを参照してください。また、『Solaris セキュリティーサービス開発ガイド』も参照してください。