Solaris Express 6/04 では、Sun Java System Message Queue 3.5 SP1 Platform Edition が導入されました。この機能は、Solaris 10 3/05 に組み込まれています。このバージョンは、以前に Software Express パイロットプログラムで導入された Sun Java System Message Queue (MQ) 3.0.1 に代わるものです。
Solaris 9 ユーザー向けに、Message Queue 3.0.1 が SPARC プラットフォーム版の Solaris 9 12/02 で新しく追加されました。Solaris 9 8/03 では、この機能は x86 プラットフォーム上で利用可能でした。
Sun Java System Message Queue 3.5 SP1 Platform Edition は、異機種 IT システムを統合するための標準ベースのメッセージングシステムで、低コストでありながら高いパフォーマンスを実現します。この Message Queue (MQ) は Java Messaging Services (JMS) 1.1 に準拠し、JAXM (SOAP 1.1 with Attachments) を使用した Web サービスメッセージングをサポートします。
新しい 3.5 リリースには、以前の 3.0.1 リリースの機能に、次の新しい機能が追加されています。
C メッセージング API – 従来の C/C++ アプリケーションに接続するための、ネットワーク用の C-API 。TCP および SSL トランスポートがサポートされています。
クライアント接続のフェイルオーバー – 接続が失われると、クライアントはクラスタ内の別のブローカーに自動的に再接続します。
拡張された遠隔監視機能 – JMS ベースの API を使用して、ブローカー統計、接続先統計、および VM 統計を監視できます。
Java Enterprise System の Sun Cluster サポート – MQ 用の Sun Cluster Agent は、Java Enterprise System でサポートされており、 高可用性 (HA) を持つファイルに基づいたデータ格納を使用して HA 機能を MQ に提供します。
J2EE 1.4 の互換性 – J2EE Connector Architecture 1.5 がサポートされているため、MQ リソースアダプタを介して、MQ 3.5 から J2EE 1.4 準拠のアプリケーションサーバーに接続できます
動的メッセージフロー制御 – フロー制御の機能を利用して、システムのスループットと負荷を管理できます。制御オプションには、Reject Oldest、Reject Newest、Reject Low Priority、および Flow Control があります。
ローカルの宛先とクラスタ配信ポリシー – ポリシー設定を使用して、クラスタ内のブローカーにメッセージを配信するときのスループットを最適化できます。
新しい機能の詳細については、http://docs.sun.com の『Sun Java System Message Queue Release Notes』を参照してください。