Solaris 10 の概要

TCP マルチデータ転送

マルチデータ転送 (MDT) は、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Software Express パイロットプログラムと Solaris 9 8/03 で新しく追加されました。この機能は、Solaris 10 3/05 に組み込まれています。

マルチデータ転送では、ネットワークスタックから同時に複数のパケットをネットワークデバイスドライバに送信できます。この機能を使用すると、ホストの CPU 使用率やネットワークのスループットが改善され、パケットあたりの処理コストが削減されます。

MDT 機能を利用できるのは、この機能をサポートするデバイスドライバのみです。

デフォルトの設定では、MDT は有効になっています。MDT を無効にするには、/etc/system ファイルに次の行を追加します。

# ndd -set /dev/ip ip_multidata_outbound 0

詳細は、ip(7P) および ndd(1M) のマニュアルページを参照してください。

また、『STREAMS Programming Guide 』も参照してください。