Solaris 10 の概要

マルチテラバイト UFS ファイルシステム

マルチテラバイト UFS ファイルシステムのサポートは、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Software Express パイロットプログラムと Solaris 9 8/03 で新しく追加されました。この機能は、Solaris 10 3/05 に組み込まれています。

Solaris 10 OS では、64 ビット Solaris カーネルを実行するシステム上で、マルチテラバイト UFS ファイルシステムがサポートされます。これまで、UFS ファイルシステムの容量は、64 ビットシステムでも 32 ビットシステムでもおよそ 1 テラバイト (T バイト) に制限されていました。今回、マルチテラバイト UFS ファイルシステムをサポートするため、すべての UFS ファイルシステムコマンドとユーティリティーが更新されました。

最初は、1T バイト未満の UFS ファイルシステムとして作成できます。newfs -T コマンドを使用して、ファイルシステムがいずれ 1T バイトを超えて拡張されるかもしれないことを指定できます。このコマンドにより、マルチテラバイトファイルシステムに適切な i ノードとフラグメントの密度が設定されます。

マルチテラバイト UFS ファイルシステムのサポートは、マルチテラバイト LUN が利用可能であることを前提にしています。これらの LUN は、Solaris ボリュームマネージャーのボリュームとして提供されるか、1T バイトを超える物理ディスクとして提供されます。

次に、マルチテラバイト UFS ファイルシステムの機能の一部を紹介します。

次に示すのは、マルチテラバイト UFS ファイルシステムのいくつかの制限事項です。

詳細は、「ファイルシステムの新機能」を参照してください。これは『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』に含まれています。