この説明は、Solaris Express 2/03 で新しく追加され、Solaris Express 9/03 で更新されました。Solaris 9 ユーザー向けに、この機能が Solaris 9 4/04 で新しく追加されました。
リムーバブルメディアデバイスと同様にして、ボリュームマネージャーから Software Express のすべての USB ストレージデバイスにアクセスできるようになりました。この変更により、次の利点が得られます。
標準 MS-DOS または Windows (FAT) ファイルシステムで、USB ストレージデバイスがサポートされます。
format コマンドの代わりに、使いやすい rmformat コマンドを使って、すべての USB ストレージデバイスのフォーマットおよび区分が可能です。format コマンドの機能が必要な場合は、format -e コマンドを使用します。
fdisk 様式の区分が必要な場合は、fdisk コマンドを使用できます。
スーパーユーザー (root) の特権コマンド mount が不要になったため、スーパーユーザー以外のユーザーも USB ストレージデバイスにアクセスできるようになりました。デバイスは、vold によって自動的にマウントされ、/rmdisk ディレクトリの下に置かれます。システムの停止中に新しいデバイスが接続された場合は、boot -r コマンドで再構成ブートを実行して、vold にデバイスを認識させます。システムの動作中に新しいデバイスが接続された場合は、vold を再実行します。詳細は、vold(1M) および scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。
FAT ファイルシステムを持つディスクをマウントし、アクセスできるようになりました。例を参照すること
mount -F pcfs /dev/dsk/c2t0d0s0:c /mnt |
LOG SENSE ページをサポートするデバイスを除き、すべての USB ストレージデバイスの電源管理が行われます。LOG SENSE ページを持つデバイスは通常、USB-to-SCSI ブリッジデバイスを介して接続された SCSI ドライブです。以前の Solaris リリースでは、リムーバブルメディアとして認識されない一部の USB ストレージデバイスは電源管理の対象外でした。
USB 大容量ストレージデバイスでは、アプリケーションの動作が異なる場合があります。
USB ストレージデバイスでアプリケーションを使用する場合は、次の点に注意してください。
以前は、フロッピーディスクや Zip ドライブのようなサイズが小さめのデバイスだけが着脱式だったため、アプリケーションで、メディアのサイズが正確に見積もられない可能性があります。
ハードディスクドライブなど、この着脱を適用できない場合は、デバイス上のメディアの取り出しを求めるアプリケーション要求が成功したあと、何も行われません。
以前の Solaris リリースの動作 (すべてのUSB 大容量ストレージをリムーバブルメディアデバイスと見なすとは限らない) に戻すには、/kernel/drv/scsa2usb.conf ファイルを更新します。
USB 大容量ストレージデバイスの詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。
USB 大容量ストレージデバイスの問題の障害追跡については、「USB デバイスの新機能」を参照してください。これは『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』に含まれています。