以下の各節では、ホットスペア集合の保守作業を実行する方法を説明します。
次のどちらかの方法でホットスペア集合とそのホットスペアの状態を表示します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択して、詳細な状態情報を表示します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを実行します。
# metastat hot-spare-pool-name |
次に、ホットスペア集合に対する metastat コマンドの出力例を示します。
# metastat hsp001 hsp001: 1 hot spare c1t3d0s2 Available 16800 blocks |
ホットスペア集合の状態を確認するには、metahs コマンドを使用することもできます。
ホットスペア集合の状態と考えられる処置については、 「ホットスペア集合の状態」を参照してください。
スーパーユーザーになります。
次のどちらかの方法で、ホットスペアがすでに使用されているかどうかを確認します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。さらに「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを使って、ホットスペア集合の状態を表示します。
# metastat hot-spare-pool-name |
詳細は、metastat(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法でホットスペアを置き換えます。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。さらに「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
# metahs -r hot-spare-pool-name current-hot-spare replacement-hot-spare |
特定のホットスペア集合のディスクを交換することを意味します。
ホットスペア集合の名前を指定します。特殊なキーワード all を使って、すべてのホットスペア集合の対応付けを変更することもできます。
置き換えの対象となる現在のホットスペアの名前を指定します。
特定のホットスペア集合に含まれる現在のホットスペアと置き換えるスライスの名前を指定します。
詳細については、metahs(1M)のマニュアルページを参照してください。
次の例では、metastat コマンドを使って、ホットスペアが使用中でないことを確認します。metahs -r コマンドは、ホットスペア集合 hsp003 の ホットスペア /dev/dsk/c0t2d0s2 を /dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。
# metastat hsp003 hsp003: 1 hot spare c0t2d0s2 Broken 5600 blocks # metahs -r hsp003 c0t2d0s2 c3t1d0s2 hsp003: Hotspare c0t2d0s2 is replaced with c3t1d0s2 |
次の例では、キーワード all を使って、対応付けられているすべてのホットスペア集合のホットスペア /dev/dsk/c1t0d0s2 を /dev/dsk/c3t1d0s2 で置き換えます。
# metahs -r all c1t0d0s2 c3t1d0s2 hsp001: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 hsp002: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 hsp003: Hotspare c1t0d0s2 is replaced with c3t1d0s2 |
スーパーユーザーになります。
次のどちらかの方法で、ホットスペアがすでに使用されているかどうかを確認します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。さらに「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metastat コマンドを使って、ホットスペア集合の状態を表示します。
# metastat hot-spare-pool-name |
詳細は、metastat(1M) のマニュアルページを参照してください。
次のどちらかの方法でホットスペアを削除します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。さらに「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
# metahs -d hot-spare-pool-name current-hot-spare |
特定のホットスペア集合からホットスペアを削除することを指定します。
ホットスペア集合の名前を指定します。特殊なキーワード all を使用して、すべてのホットスペア集合からホットスペアを削除することもできます。
削除する現在のホットスペアの名前を指定します。
詳細については、metahs(1M)のマニュアルページを参照してください。
次の例では、metastat コマンドを使って、ホットスペアが使用中でないことを確認します。次に、metahs -d コマンドを使用して、ホットスペア集合 hsp003 からホットスペア /dev/dsk/c0t2d0s2 を削除します。
# metastat hsp003 hsp003: 1 hot spare c0t2d0s2 Broken 5600 blocks # metahs -d hsp003 c0t2d0s2 |
スーパーユーザーになります。
次のどちらかの方法でホットスペアを「使用可能 (available)」状態に戻します。
Solaris 管理コンソール内の「拡張ストレージ」から「ホットスペアプール (Spare Pools)」ノードを開き、ホットスペア集合を選択します。「アクション (Action)」、「プロパティ (Properties)」の順に選択します。さらに「ホットスペア (Hot Spares)」パネルを選択します。画面の指示に従います。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
次の形式の metahs コマンドを使用します。
# metahs -e hot-spare-slice |
ホットスペアを有効にすることを意味します。
有効にするスライスの名前を指定します。
詳細については、metahs(1M)のマニュアルページを参照してください。
この例では、metahs コマンドで、修理の完了したホットスペア /dev/dsk/c0t0d0s2 を「使用可能 (Available)」状態にします。ホットスペア集合を指定する必要はありません。
# metahs -e c0t0d0s2 |