ディスクセットを使用するときには、次の指針を考慮してください。
ディスクセットに接続されるホストごとに Solaris ボリュームマネージャを構成する必要があります。
ディスクセットを作成するためには、各ホスト上にローカルの状態データベースが設定されていなければなりません。
ディスクセットを作成して、そのディスクセットのボリュームを作成する手順では、まず最初に、ディスクセットを作成します。次に、そのディスクセットにディスクを追加します。最後に、そのディスクセットにボリュームを作成します。
クラスタ環境内でディスクセットを作成および使用する場合、root はシステム管理グループ (Group 14) のメンバーである必要があります。あるいは、各ホスト上にある /.rhosts ファイルに、そのディスクセットに関連付けられたほかのホスト名のエントリがなければなりません。
この手順は、SunCluster 3.x 環境では不要です。
ディスクセットの保守を行うためには、そのホストがディスクセットを所有しているか予約していなければなりません。ディスクセットに最初のドライブを設定したホストは、暗黙的にディスクセットの所有者になります。
ファイルシステム、データベース、またはほかのアプリケーションに使用されているドライブは、ディスクセットに追加できません。ドライブを追加する前に、そのディスクが使用中でないことを確認してください。
保存しておく必要のある既存のデータが入っているドライブをディスクセットに追加してはなりません。ディスクセットにディスクを追加すると、パーティションが再分割され、データが破壊されます。
ローカルボリュームの管理と異なり、ディスクセット上の状態データベースの複製を手動で作成したり削除したりする必要はありません。Solaris ボリュームマネージャは、ディスクセットの各ドライブに適切な数の状態データベースの複製を配置しようとします。
ディスクセットにドライブを追加すると、Solaris ボリュームマネージャは、既存のドライブにある状態データベースの複製の配置を再調整します。必要であれば、後で metadb コマンドを使って複製の配置を変更できます。