Solaris ボリュームマネージャの管理

ディスクの自動パーティション分割

ディスクセットに新しいディスクが追加されると、Solaris ボリュームマネージャがディスクのフォーマットをチェックします。必要に応じて、Solaris ボリュームマネージャはディスクのパーティションを再分割し、状態データベースの複製が納まるだけの領域を備え、適切に構成されたスライス 7 がディスクに必ずあるようにします。スライス 7 の正確な容量は、ディスクのジオメトリによって決まります。ただし、4M バイトよりは小さくなることはなく、通常は 6M バイト近くになります (シリンダ境界がどこにあるかによる)。

デフォルトでは、Solaris ボリュームマネージャはスライス 7 に状態データベースの複製を 1 つ格納します。複数の状態データベースの複製をスライスに収めるために、スライス 7 のデフォルト容量を増やしたり、状態データベースの複製を小さくしたりできます。


注 –

スライス 7 の最小限のサイズは、状態データベースの複製のサイズ、状態データベースの複製に保管する情報など、さまざまな要因によって、将来変わってくる可能性があります。複数所有者ディスクセットの場合、状態データベースの複製のデフォルトサイズは 16M バイトです。


ディスクセットで使用するディスクには、次の条件を満たしたスライス 7 を与える必要があります。

既存のパーティションテーブルがこれらの条件を満たしていない場合、Solaris ボリュームマネージャはディスクを再分割します。各ドライブ上で、Solaris ボリュームマネージャによって使用される小さい領域が、スライス 7 として確保されます。各ドライブの残りの領域は、スライス 0 に割り当てられます。パーティションが再分割されると、ディスク上のすべてのデータが失われます。


ヒント –

ディスクセットにドライブを追加した後、ディスクのパーティションは必要に応じて再分割できますが、スライス 7 は変更できません。


以下に、prtvtoc コマンドで表示した、ディスクセットに追加する前のディスク情報の出力例を示します。


[root@lexicon:apps]$ prtvtoc /dev/rdsk/c1t6d0s0
* /dev/rdsk/c1t6d0s0 partition map
*
* Dimensions:
*     512 bytes/sector
*     133 sectors/track
*      27 tracks/cylinder
*    3591 sectors/cylinder
*    4926 cylinders
*    4924 accessible cylinders
*
* Flags:
*   1: unmountable
*  10: read-only
*
*                          First     Sector    Last
* Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
       0      2    00          0   4111695   4111694
       1      3    01    4111695   1235304   5346998
       2      5    01          0  17682084  17682083
       3      0    00    5346999   4197879   9544877
       4      0    00    9544878   4197879  13742756
       5      0    00   13742757   3939327  17682083

この出力から、ディスクにスライス 7 がないことがわかります。したがって、ディスクセットにディスクを追加すると、Solaris ボリュームマネージャがディスクのパーティションを再分割します。以下に、prtvtoc コマンドで表示した、ディスクセットに追加した後のディスク情報の出力例を示します。


[root@lexicon:apps]$ prtvtoc /dev/rdsk/c1t6d0s0
* /dev/rdsk/c1t6d0s0 partition map
*
* Dimensions:
*     512 bytes/sector
*     133 sectors/track
*      27 tracks/cylinder
*    3591 sectors/cylinder
*    4926 cylinders
*    4924 accessible cylinders
*
* Flags:
*   1: unmountable
*  10: read-only
*
*                          First     Sector    Last
* Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
       0      0    00      10773  17671311  17682083
       7      0    01          0     10773     10772
[root@lexicon:apps]$ 

この出力から、ディスクが再分割されてシリンダ 0 から始まるスライス 7 が含まれ、状態データベースの複製を格納できるだけの領域が確保されていることがわかります。ディスクセットに追加した各ディスクに適切なスライス 7 がある場合は、再フォーマットは行なわれません。


注 –

Solstice DiskSuite ソフトウェアで使用していたディスクセットが存在する場合、それらのディスクセット上の状態データベースの複製のデフォルトサイズは 1034 ブロックです。一方、Solaris ボリュームマネージャで使用されるデフォルトサイズは 8192 ブロックです。そのため、Solstice DiskSuite ソフトウェアで追加されたディスクのスライス 7 は、Solaris ボリュームマネージャで追加されたディスクのスライス 7 よりも小さくなっています。