Solaris ボリュームマネージャの管理

シナリオ — RAID-0 (ストライプ方式) ボリューム

図 8–1 に、3 つのコンポーネント (スライス) からなるストライプ方式ボリュームを示します。ラウンドロビン方式で、飛び越し値に基づいてボリュームコンポーネントにデータを書き込む方法も示します。

Solaris ボリュームマネージャは、ストライプ方式ボリュームのコンポーネントにデータを書き込むときに、飛び越し値の幅のデータブロックを ディスク A (飛び越し 1)、ディスク B (飛び越し 2)、および ディスク C (飛び越し 3) に書き込みます。Solaris ボリュームマネージャはこのパターンをさらに繰り返して、ディスク A (飛び越し 4)、ディスク B (飛び越し 5)、ディスク C (飛び越し 6) に書き込みます (以下同様)。

飛び越し値によって、スライスに 1 回に書き込むデータのサイズが設定されます。ストライプ方式ボリュームの合計容量は、最小コンポーネントのサイズにコンポーネント数を掛けた値です。(次の例に示す各スライスのサイズが 2G バイトであれば、ボリュームは 6G バイトです) 。

図 8–1 RAID-0 (ストライプ方式) ボリュームの例

3 つの物理スライスから交互にとられた 6 つの飛び越し幅が、単一の論理ボリュームとしてまとめられています。