Solaris ボリュームマネージャの管理

例 — RAID-5 ボリューム

図 14–1 に、4 つのディスク (コンポーネント) からなる RAID-5 ボリュームを示します。

最初の 3 つのデータセグメントは、コンポーネント A (飛び越し値 1)、コンポーネント B (飛び越し値 2)、およびコンポーネント C (飛び越し値 3) に書き込まれます。次のデータセグメントは、パリティーセグメントに書き込まれます。このパリティーセグメントは、コンポーネント D (P 1–3) に書き込まれます。このセグメントは、最初の 3 つのデータセグメントの排他的論理和からなります。次の 3 つのデータセグメントは、コンポーネント A (飛び越し値 4)、コンポーネント B (飛び越し値 5)、およびコンポーネント D (飛び越し値 6) に書き込まれます。次に、別のパリティーセグメントが、コンポーネント C (P 4–6) に書き込まれます。

データセグメントとパリティーセグメントをこのように書き込むことによって、データとパリティーの両方が、RAID-5 ボリュームを構成するすべてのディスクに分散されます。各ドライブは個別に読み取ることができます。パリティー情報により、いずれか 1 つのディスクが故障しても、データの安全性が保証されます。この例のディスクがそれぞれ 2G バイトだとすると、RAID-5 ボリュームの総容量は 6G バイトになります。ディスク 1 つ分の領域がパリティー用に割り当てられます。

図 14–1 RAID-5 ボリュームの例

これは RAID-5 ボリュームの例です。複数のコンポーネントを使用して、データセグメントとともにパリティーセグメントを書き込みます。