Solaris ボリュームマネージャの構成が適切に設定されていないと、性能が低下することがあります。この節では、Solaris ボリュームマネージャの性能を最適に保つためのヒントについて説明します。記憶装置構成の性能に関する指針については、「性能に関する一般的な指針」を参照してください。
ディスクとコントローラ – 1 つのボリュームに複数のドライブがある場合は、それぞれ別のドライブパスに配置します。なお、SCSI ドライブの場合は、それぞれ別のホストアダプタに配置します。入出力負荷をいくつかのコントローラに分散することによって、ボリュームの性能と可用性が向上します。
システムファイル – /etc/lvm/mddb.cf や /etc/lvm/md.cf ファイルは変更したり削除したりしないでください。
これらのファイルは、定期的にバックアップしてください。
ボリュームの整合性 – スライスをボリュームとして定義したら、その元となるスライスをダンプデバイスなどの別の目的に使用してはなりません。
ディスクとパーティションに関する情報 – 不良ディスクを再フォーマットしたり、Solaris ボリュームマネージャの構成を作成し直したりしなければならない場合に備えて、prtvtoc と metastat -p コマンドの出力コピーを保管してください。
ボリュームを構成しているスライス上にファイルシステムをマウントしないでください。スライスがボリュームを構成するために使用されている場合は、そのスライスをファイルシステムとしてマウントしてはなりません。可能であれば、ボリュームとして使用する予定の物理デバイスは、アクティブにする前にマウント解除してください。